なんだかうろうろしているうちに終わっていた

 

フランス革命記念日フランス

 

無気力無気力無気力💦

 

 

そういえばすでに終わっているじゃないか、7月14日!!💦

 

ということで^_^;

 

久々開けてみた

ベルばら歴1789年7月13日&14日あたりのエピソード☆

 

 

あまり久しぶりな気もしませんが^_^;

 

このあたりのエピソード関連の記事、

本当は全部貼りつけたかったのですが、

 

たぶん山のように書き溜めてあると思われますので、

その作業も断念しました無気力

 

もしごキョーミございましたら、

 

ブログのページの左側にある「テーマ別」のカテゴリーの

「フランス革命」の項目に入っている記事はこのあたり関連のものです。

(ざっくり情報(笑))

 

フランス赤薔薇

 

 

さてさて、

 

今回このあたりのエピソードを読んで

細かい点で気になることはいろいろあったのですが、

 

まあそれはそのうち書くことにするとして、

 

久しぶりに読んだアンドレの最期のシーンあたりが気になったので、

書いておきたいと思います。

 

ベルばらきっての悲しい個所ですね泣

 

 

今回気になったポイントは2点あるのですが、

 

まず1点目☆

 

 

オスカルがパリの戦場で戦闘の指揮をしている最中に咳き込んで、

そのスキを狙って敵の兵士たちに銃で狙われて、

 

銃を構える音を聞きつけたアンドレが反射的に身を乗り出して

オスカルの代わりに撃たれる

 

といったドラマティックなエピソード🐎のところ。

 

 

わたしはこれまで一読者として、

 

アンドレはオスカルの盾となって

オスカルを守る形で銃に撃たれて亡くなった

 

と、思っていました。

 

ええ、まあこのシーン、

 

アンドレは目が見えていないのに

無我夢中で身を乗り出して撃たれたということで、

 

オスカルを守る形になっているのかないのか、

読者の読み方次第ではあると思います。

 

 

でも思い出す、

 

アンドレのオスカルへの例の熱い誓い赤薔薇

 

 

アンドレはまだ19歳だった若き頃🍃

 

王太子妃落馬事件🐎で死刑になりそうになって

オスカルが自分の身を命を懸けて守ってくれたときに、

 

【ベルサイユのばら 電子版 2巻】

 

👆このような例の熱き誓い赤薔薇をしていました。

 

 

毒ワイン事件🍷のときも、

 

以前自分が立てたオスカルへの誓いを思い出し、

オスカルの自分への愛(広い意味での)も思い出し、

 

そして自分の行いを反省し、

再度オスカルを命を懸けて守ることを心の中で誓っていたようなので、

 

これ👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

きっとこの誓いを最終的に実現する形でアンドレの人生は完結したのだ!

 

なんて尊い!

 

と、解釈していたのです。

 

 

なんてドラマティックで精巧なストーリー展開赤薔薇と、

感動すらしてきたのですが、

 

今回アンドレの置かれている状況をものすごく想像して、

彼視点でこのあたりのストーリーを読んでみたら、

 

ちょっと読み方が変わったのです。

(ちょっとだけですけどね…)

 

 

まずこのパリでの戦闘のシーン爆弾

 

アンドレは全く目が見えていないようなのです。

 

 

目の見えないアンドレの戦闘現場でのサポートをしていた

衛兵隊員のフランソワが撃たれる直前のシーン🐎👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

フランソワとアンドレが並んで銃を構えて撃っていますが、

 

この銃の構えているアンドレの姿を見ていたら思い出した、

 

まだ衛兵隊に特別入隊して間もないアンドレとオスカルの

射撃演習場での一コマ☆

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

オスカルに銃の撃ち方を教えてもらっていたアンドレが描かれていましたが、

そのアンドレの姿とパリの戦場でのアンドレのポーズは全く同じ。

 

この様子からアンドレは、

オスカルに教えてもらった銃撃の仕方を忠実に実践していることが伺えますが、

 

射撃演習場でオスカルが言っていた、

 

「とまっている的なんか姿勢と打ち方さえしっかりしていれば

目を閉じてても撃てるぞ」

 

というセリフを思い出すわたし猫しっぽ猫あたま

 

そのセリフとパリの戦場で銃を構えているアンドレの姿を眺めていたら、

 

暗闇の世界で銃撃戦の爆発音や銃弾がと飛び交う音や銃爆弾

人々の動く音やら声をいろいろと聞いていたと想像される

 

目の見えないアンドレの感じている世界を

いろいろと妄想し始めました。

 

 

アンドレは目が見えていない。

 

だけど聴覚は以上に発達しているんじゃないか?

 

と想像できます。

 

 

オスカルが咳き込んでいる音を聞きつけて、

瞬間的に後ろを振りかえったアンドレ。

 

アンドレたち銃撃部隊は指揮官であるオスカルよりも

前で銃を撃っていたのですね。

 

たぶんアンドレたちが銃を撃っているちょっと後ろの方で

オスカルが咳き込んで、

 

敵が銃を構える音を聞いて、

とっさにオスカルの方へ近寄ったアンドレ。

 

描かれ方からたぶんオスカルとアンドレの距離は

それほど離れていなかったんじゃないかと思われますが、

 

結果として、

 

オスカルの目の前で馬で飛び出してきたアンドレが撃たれ

そのまま馬からアンドレが落下してしまったようです(T_T)

 

 

...で、

 

このあたりのシーンを、

 

目の見えないアンドレの視点で想像してみたのですが、

 

アンドレは目が見えていないので、

自分の動きすらも正確に認識はできないでしょうね。

 

オスカルのいる位置もだいたいの想定で測っていたと思うし、

 

第一アンドレがオスカルの前に飛び出して行ったとき、

たぶん無意識のうちに体が反応して行動したと思われるので、

 

アンドレ本人にとっては、

 

オスカルを守りたいという潜在意識が働いて

体が自然に動いたのだと思うのだけれども、

 

「オスカルを守るぞ!」

 

と、意識的に考えて動いたわけではないのでは?

 

と思い始めました。

 

 

無意識的にオスカルの側へ飛び出して行ったアンドレは、

 

目が見えていないから、

自分やオスカルの身に起きていることを正確に確認できないだろうし、

 

あっという間に銃に撃たれてしまって、

そのまま馬から落下してしまった…

 

 

わたしは銃に撃たれるという経験がないから

銃で撃たれた時にどんな衝撃が体に走るのか想像すらもできないのですが、

 

アンドレは目が見えないながらも、

 

体に受けた銃撃の衝撃やら痛みやらと、

馬から落下したという状況認識やら、

 

さらにはオスカルやアランなどが自分に話かける内容や声色から、

 

ああ、自分は撃たれたんだな…

 

そんな状況判断から、

自分が撃たれたということを判断する、

 

そんな状態だったんじゃないかと思います。

 

たぶん撃たれたことによって

意識も瞬時に朦朧としていたんでしょうしね。

 

なのでアンドレ本人は、

 

よかった…オスカルを守れて...

 

とは思っていなかったったのかもしれないのです。

 

結果としてオスカルの命は救われたんですけどね。

 

 

逆に、撃たれてしまったアンドレが

オスカルとアランに介抱されているのですね。

 

アンドレからしてみたら、

 

オスカルを救うどころか自分が撃たれてしまって、

オスカルに助けられているような状態…

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

この上の、アンドレを救うために

オスカルがアンドレを背負って安全なところに移動している構図、

 

あれに似ているんじゃないか?

と思ったのが、

 

パリで暴徒に襲われたときの2人の姿。

 

これ👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 6巻】

 

アンドレの最期のシーンは、

なんだかこの上のシーンに似ている気もします。

 

 

...で、なんとなく妄想し始めたこんなこと無気力

 

 

前回の書いた2人のベッドシーン❤の記事に書いたのですが、

 

それまで身分違いの恋に苦しんできたアンドレにとって、

 

一番超えられない現実、

己の苦しみの根底にあるもの

 

=「身分」のない自分

 

だったんじゃないかと思います。

 

でもアンドレ、

 

オスカルと両想いになった後位からは身分そのものよりも、

 

「自分の力のなさ」

 

その現実がアンドレの苦しみの原因だったんじゃないか?

 

そんなことを書きました。

 

 

 

オスカルを守ること

=自分のアイデンティティー

 

みたいなアンドレが、

 

目がどんどん見えなくなって行き、

オスカルを守れなくなっていく現実に直面し、

 

それゆえに己の力のなさを痛感し

嘆いていたんじゃないかと思うのです。

 

 

アンドレはオスカルを守りたいけれども、

結局のところいつも守られているのは自分の方。

 

オスカルが父親のジャルジェ将軍に成敗されかかったときは

守ることはできたけれども、

 

でも守れないことの方が多い

 

そんなことをアンドレは考えていたのかもしれません。

 

そしてオスカルのことを守り切れなかったときは

ものすごくやるせない気持ちになっていたんじゃないかとも思うのです。

 

 

前回の記事でも書いたけれども、

 

オスカルがアンドレの妻に...て言ってくれたとき、

アンドレは自分の「何もなさ」について申告しまくり(笑)

 

それでも自分のものになってくれるのか?と、

オスカルに念入りに確認していましたが、

 

自分のないものリストの最後に言っていた、

 

男としてオスカルのことを守ってやるだけの武力がない自分...

 

この言葉からも、

 

アンドレは武力を持って、

オスカルのことを守りたかったたしいことは想像できる。

 

 

アンドレにとっては力でオスカルのことを守ること

=自分のアイデンティティーみたいなもの

 

であるのと同時に、

 

それが自分の歓びでもあったんじゃないかと思うのです。

 

でも実際にはできないから、

永遠の憧れ赤薔薇

 

みたいな感じ?

 

 

こういう、種類はいろいろかもしれないけれども、

 

何かしらの「力」で愛する人を守りたいって思う願望、

男性心理の典型的なものみたいかもしれません(全員ではない)

 

参考のために相棒に聞いてみたら、

 

相棒も何かしらの力で愛する人を守ることにものすごく憧れがあるらしく^_^;

(憧れ=実際のところ力がない(笑))

 

そういう話もひっくるめて、

 

平民として生まれ、

身分がなく、

 

それゆえに愛する人に愛を告げられずに苦しみ続けなければいけない

青春時代を過ごしたアンドレのことを考えると、

 

アンドレにとっては「力」への渇望や憧れって

すごいものがあったんだろうなあ...

 

と想像してしまいました(*'ω'*)

 

 

でも同時にアンドレはオスカルのことを守り切れないことが多くて、

 

たぶん自分がこの世を去る最期の最後の瞬間も、

 

アンドレは自分が結果としてオスカルのことを守ることができたって

たぶん認識できる状況ではなかったと思うし、

 

本人はそうは考えていなさそうなさそうです。

 

逆に最後の最後までオスカルに支えられて、

自分の人生を終えなければいけない自分を認識していたんじゃないか?

 

とも想像してしまいました。

 

もしそうだとしたら、

 

オスカルを守るどころか、オスカルに支えられて助けられて、

そしてこの世を去って行かなければならない自分の姿って

 

とても弱々しいものであって

受け入れがたい現実じゃないかとも思います。

 

でも、その一方でそんな自分の状況にアンドレは

そんなに苦しい思いもしなかったのでは?

 

とも想像してしまう。

 

 

たぶんアンドレってその人生の中でずーっと

「力」に対する切望や憧れがあったと想像できるのですが、

 

最終的に、

 

アンドレが囚われ続けたそんな力への執着心から、オスカルが、

アンドレが亡くなる前日の夜に解放してあげたらしい印象がありました。

 

このシーン👇

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

なのでアンドレは、

 

自分の人生で最終的に

オスカルのことを守れずにこの世を去らなくてはいけなかったとしても、

 

心残りはありながらも、

心安らかにこの世を去れたのでは?

 

なーんて妄想してしまいました無気力

 

 

あの感動のベッドシーン❤は、

2人が結ばれると言ったテーマだけじゃなくて、

 

アンドレの「力」への執着やこだわり、

 

「力」のない自分への自己否定的な考えから

解放されたストーリーでもあったのかな?

 

と、妄想するに至ったのでした猫しっぽ猫あたま

 

 

オスカルの人生のテーマの一つに、

 

社会で作り上げられた「力」やシステムからの解放

=自由な生き方

 

があったんじゃないかとも思いますが、

 

アンドレのパターンで行くと、

 

力そのものからの解放というよりも、

 

力への憧れや渇望、執着心

 

からの解放だったのかもです。

 

 

 

なんだか複雑で長い

とりとめのない妄想を書き留めてしまいましたが^_^;

 

このあとまだまだアンドレの悲しいシーンが続きます。

 

 

そしてさらにもう一点書きたいことがあるので

 

後半に続きます赤薔薇