原作の考察の続きに戻ります☆
オスカルとアンドレが両想いになって❤
ベルナール宅を訪問した後、
ベルナールの呼びかけに応じてパリの民衆が立ち上がり、
アベイ牢獄に幽閉されていたアランたち衛兵隊員たちが釈放され、
そしてその後が、
自分の軍務違反のおとがめをなしにしてくれた王妃さまを
オスカルが訪問するシーンです☆
【ベルサイユのばら 電子版 8巻】
久しぶりのオスカルとの対面に大喜びの王妃さま🌸
オスカルも凛々しくて美しいですが、
王妃さまも麗しいです
オスカルは確かこの前年の秋に🍂
ジョゼフ王子のお見舞いのためにムードン城を訪問したおりに
アントワネットと対面していますが、
たしかあれは11月の末でした。
このシーンはおそらく衛兵隊員たちが釈放された6月30日か
その直後だと思われますので、
2人は7か月ぶりの再会ですね(*'ω'*)
アントワネットが14歳でフランスに嫁いできてから
オスカルが近衛隊を辞めるまでの17年間、
オスカルはアントワネットの側近くに仕えていたわけですから
いつも一緒にいるのがあたりまえだった2人だったと思います。
なんだかオスカルとアンドレみたい(笑)
あと、今回このシーンをじっくり読んでみてやっと気が付いた、
王妃さまの言葉づかいがものすごーく丁寧な件
国王陛下もそうなのですが、
国王や王妃だからといって2人とも、側にいる人間や下臣たちを
ぞんざいに扱わないところ、
よいです(*'ω'*)
アントワネットは大人になってから
ていねいな話し方をするようになったのかしら?
と思って第1巻や2巻あたりを読んでみたら、
アントワネットはもともとオスカルに対してもていねいな言葉づかいで、
敬語も交えて話をしていた様子を確認しました。
すごく品を感じます🌸
ただの主従関係とか上下関係とか
そういったものを乗り越えて、
絶対王政というトップダウンの階層社会に生きながらも、
身分の下なものに対しても敬意を払って接しているところ、
なんか、よいです(*'ω'*)
(大嫌いなデュ・バリー夫人とかは無視してたけど(笑))
それにしてもオスカルの、
【ベルサイユのばら 電子版 8巻】
この騎士感よ…
もう、王妃さまとの関係性が…
【ベルサイユのばら 電子版 2巻】
北欧の美しくも高貴な騎士フェルゼンとかぶってる(笑)
たぶんフェルゼンはオスカルと初対面のとき、
自分が好意を寄せた女性がフランスの王太子妃で
オスカルがそのボディーガード役と知って、
オスカルに対しうらやましいというか
嫉妬したかもしれません(笑)
お互い「美しく高貴な騎士」ですからね~
存在が結構かぶっている二人…
おもしろいです。
先にすすみます。
続くシーンで、
【ベルサイユのばら 電子版 8巻】
王妃さまの手にキスをするオスカルと
穏やかな顔の王妃さま🌸
この2人、
立場は違えども、
強い心の絆で結ばれていることがうかがえます。
ホントこの2人、
オスカルとアンドレみたい…
もしオスカルが男性設定だったのなら、
王妃さまとオスカルの間に
なんらかのロマンス展開があったかもしれませんね^_^;
そしてフェルゼンを挟んでの三角関係とか
いやいや、
ルイも交えて四角関係??
いや~!💦
(笑)
さてさてこのシーン、
オスカルはまず宮廷にいる王妃さまに会いに行って、
そのあと2人で宮廷のお庭、
もしくは森へ散歩に行ったのかしら?
【ベルサイユのばら 電子版 8巻】
オスカルと王妃さまの後ろからの図☆
王妃さまは髪型とかハイヒールで
身長は増し増しだとは思うのですが、
それにしても王妃さま、
思ったよりも身長が高く描かれています。
実際のアントワネットは154㎝だったそうですが、
オスカルは178㎝なので、
そう考えるとベルばらでの王妃さまは
かなり高身長設定なのですね
小柄のかわいい女性🌸
ではなくて、
スラっと背の高い女性設定
ただの守られるだけの女性像ではない描かれ方ですね(*'ω'*)
さてさて、
この後いろいろと2人は対話を始めるのですが、
話せば話すだけ2人の間に
考えの相違が生まれていることが明らかになって行きます。
フランスの行く末を案じるアントワネット…
【ベルサイユのばら 電子版 8巻】
神の意思を語るオスカルに発した
アントワネットのセリフに注目したいのですが、
アントワネットは平民議員たちを
「下劣で凶暴」と理解し、
「善良な民衆」をあおりたてている、
そういった理解のようです。
このアントワネットの発言を聞いて思ったのだけれども、
王妃さまのこの発言は、
ものすごく彼女の立場を表しているなあ~
と感じました。
平民議員たちが三部会を解散せよという国王の命令に逆らって
会場に居座っていたのって、
6月23日のこと。
このシーンからしたら
本当に最近のことです。
しかもその議員たちって三部会の開会式のとき、
王妃が登場しても拍手せず、
あからさまに敵意を示してきた人々…
そりゃあ、親しみのかけらも感じませんわ…
「下劣で凶暴」って思っちゃうよね。
(笑)
そしておもしろいのが、
バスティーユ攻撃はこのシーンの
たぶん2週間後くらいだと思うのですが、
まだこの時点で王妃さまは
民衆のことを「善良」だと思っているの。
もし民衆が悪さをすることがあったとしても、
自分たちに立てつくことがあったとしても、
それは平民議員たちが煽っているから
そんな解釈の王妃さまで、
問題が起きるとしたら、その原因をすべて
大嫌いな平民議員たちにのみ見ているような感じです。
たぶんなのだけれども、
国民たち=善良
っていう発想、
アントワネットが王太子妃時代にパリを訪問したあのときの印象から
今だに変化がないのかも…
なんて思ってしまいます。
そう考えるとアントワネット、
やっぱり井の中の蛙🐸というか、
人間って、目に見える範囲でしか
世界を知れない生き物なのだとは思うのですが、
アントワネットは王妃という立場で
ベルサイユ宮廷の中で守られて生きてきて、
なので絶対王政やその体制の支配層である
アントワネットを含む王族や貴族たちを支えるために犠牲になっている
国民たちの苦しみも貧困を知る機会がなかった
ということなのかものしれません。
ここがアントワネットとオスカルの人生を分ける要素かもしれなくて、
オスカルは若い頃からアラスに行ったり
パリでロザリーと出会ったり、
大貴族でありながら、少しではあるけれども
民衆のリアルを自分の目で見ることができた。
そしてベルナールとの対話とか、
あとは衛兵隊での兵士たちとの出会いもあって
よりフランス内の「現実」を知るチャンスがあった。
それゆえに2人の世界の見方に違いが生まれた
ということなのかもしれません。
さてさて、先に進みます☆
今回、お気に入りのコマを発見!
【ベルサイユのばら 電子版 8巻】
アントワネットの発言に異を唱えるオスカル。
そしてその発言にちょっと
むっとするアントワネット
(笑)
王妃さま、なんだか王太子妃時代の、
自分の心にめちゃくちゃ素直だったあの頃に戻ってるみたいです
(笑)
そしてなんだか、
かわいいです❤
この瞬間、素のアントワネット降臨✨
だったのでしょうか…
そしてその後の対話は2人とも
どんどん感情的になって行きます。
裸の心でぶつかり合い始めた
といってもよいかもしれません。
まだまだこのシーンについて書きたいのですが、
一つ大きなテーマが残っていて
それも書くと長くなりそうなので、
ここで一旦切ります。
後編は、
アントワネットとオスカルの
距離についてのお話です🌸
つづく