前回、オスカルとアンドレの恋愛
特にアンドレからオスカルへの恋愛感情が、
オスカルのすぐ側でともに時間を過ごすうちに
彼女の魅力に心を奪われてきたことにより高まっただけではなく、
ともに会話をしたり意見を交換したり
コミュニケーションを図ることにより
お互いの理解が深まり、
相手が自分のことを分かってくれる喜びや安心感やら、
そういったものも、アンドレのオスカルに対する恋愛感情を
高める原因になったんじゃないか?
みたいなことについて書きました。
その記事を書くにあたり、
オスカルとアンドレカップルの恋愛だけじゃなくて、
他のベルばらのキャラクターの恋の落ち方とか
恋愛のプロセスとか、
まあいろいろ考えてみたのです^_^;
そこではたと思った(゚д゚)!
ベルばらのもう一つのロマンスの代名詞ともいうべき
アントワネットとフェルゼンの愛
この2人の恋愛模様がオスカルとアンドレのそれと
結構ちがうのではないかしら?
ということ。
オスカルとアンドレ
アントワネットとフェルゼン
この2大カップルの恋愛には結構共通点があって、
その共通点については当ブログでこれまで
あれやこれやいろいろ書いてきました。
特にアンドレとフェルゼンのそれぞれのお相手の女性への愛し方が
似ていると言えばかなり似ているのです。
アンドレもフェルゼンも恋のお相手の女性よりも身分が低く、
そして相手の女性をどんなに愛しても
この世で結ばれる可能性はかなり低かった。
オスカルとアンドレは貴族と平民で身分違い。
アントワネットとフェルゼンは
王妃さまと外国の貴族で身分違い+王妃さまは既婚者。
よって身分違い&不倫の恋です。
でもどちらの男性も地獄の果てまで(?)ともに生きようとし、
そして愛する人を守ろうとする。
最終的には自分の命を投げ出してしまうほどの
一途な想いを胸に秘めた男性たち
うん、そんなポイントを注目すれば
2人の恋愛の仕方は似ているようにも思います。
でも決定的に違うのが、
2つのカップルの恋の始まり方!
オスカルとアンドレはともに
一目ぼれで恋が始まったわけではないのですねー。
前回の記事で書いたように、オスカルとアンドレは
お互いが子どもの頃に出会っていて、
アンドレの方がオスカルへ恋に落ちたのは早いけれども、
ともに時間を過ごすうちにお互いがお互いに恋におちていった❤
そんな流れです。
2人がともに過ごした年月は25年以上。
でも、両想いになったのは彼等の人生が幕を閉じる
最後の数週間だけのことでした(泣)
対する王妃さまとフェルゼン伯
この2人の恋愛の一番の特徴🌸だと
私が勝手に思っているのは、
2人とも同じタイミングで一目ぼれをして
恋が始まっているということ(*'ω'*)
このポイント、
オスカル&アンドレカップルとは
大きく違うところ!
同時に一目ぼれってすごいですね!(・ω・)ノ
実際にそんなカップルいるんでしょうか??
王妃さまとF伯はお互いが18歳のときに
パリのオペラ座で出会って、
お互いがお互いに一目ぼれ❤
その後、結構すぐに国王崩御でアントワネットが王妃になり
フェルゼンがスウェーデンに帰国してしまいましたが、
4年後フェルゼンが再びフランスに戻ってきた22歳あたりで
2人は両想いに❤
22歳…
まだまだ若い青春時代です🌸
でもアントワネットはフランス王妃で国王の后だし、
2人で時間を過ごすことは難しかったようです。
その後すぐフェルゼンは、
スキャンダルを避けるためにアメリカ独立戦争に従軍し
7年もフランスに帰ってこなかったし、
30歳近くなってフランスに舞い戻り
王妃さまのもとにも戻ってきたけれども、
なにぶん不倫の恋ゆえ、
たまにあいびきをするくらいしか
2人で過ごす時間はない(@_@)
そう考えるとお互いの一目ぼれで
運命的に心が結ばれた王妃さまとフェルゼンですが、
ともに語り合ったり
ともに同じ時を過ごすことにより
その絆や愛を深めると言ったことは
まったくなかったということになります。
そのところ、
オスカル&アンドレカップルの恋愛パターンと
全く違うのですね。
一緒に時間を過ごすこともないのにお互いへの恋焦がれる思いが
最初から最後まで色あせない王妃さまとF伯…
一体どこからそんなお互い恋焦がれる気持ちが生まれて
どうやってその熱い思いが一生続くのか…
わたしからしたらもうミステリーの世界!ですが(笑)
一目ぼれの世界…
すごいみたいですね
魂の部分で恋に落ちる…
お互い一目ぼれで途中で熱が冷めてしまうカップルだって
いるんじゃないかと思いますが、
ベルばらの2人は激熱で
18歳での出会いの瞬間からお互いのことを思い続け、
その19年後に初めて結ばれる設定
その間アントワネットは
夫の子どもを3人(史実では4人?)産んでいて、
フェルゼンは独身を貫いている設定です。
…で37歳くらい?で初めて結ばれるわけなので、
オスカル&アンドレカップルの
上を行っている??…|ω・)
なんだか
すごいです…^_^;
アントワネットは断頭台に上がり最後の瞬間にも
フェルゼンへの思いを胸に天国に向かうという描かれ方でした…
【ベルサイユのばら 電子版 10巻】
「最後のこの瞬間まで のめりこむように わたしはあなたを愛します」
ですって!
もう、アントワネットの人生は
フェルゼンとの愛のためにあったくらいの勢いです(゚д゚)!
でも愛の着地点は、
恋愛の始まり方やプロセスが違っているオスカルとアンドレカップルの2人も
結構近い感じだったんじゃないかなあと思うわけです…
アンドレはオスカルへの愛を胸にこの世を去っていったし、
オスカルもアンドレと同じ場所に埋葬して欲しいとロザリーに頼み、
死後も愛する人と共にいたいと願っていました。
死をも超えていく愛
愛が永遠なのですね(*'ω'*)
…と、
オスカル&アンドレ、
アントワネット&フェルゼン
2つのカップルの恋愛の始まり方や愛の育み方は
かなり違った形のようでしたが、
その行き着く先は、
結構近いところだったような気もします(*'ω'*)
なんだかとりとめもない内容になってしまいましたが、
アントワネットとフェルゼンの恋愛はバスティーユ後が本番!
と思っているので、
是非そのあたりの個所をじっくり読みたいと思います。
いつになるかわかりませんが…
(笑)