ジェンダーの観点からオスカルの人生をいろいろ考える☆シリーズ、

まだまだ続く予定なのですが、

ここでさっそく脱線します(笑)

 

 

以前の記事にも書いていたのですが、

今年に入って過去の大河ドラマをいくつかみたおしていて(笑)

 

その後最近は以前から観たかった

ロシアのエカテリーナ2世のドラマを観始めて、

数日前にシーズン2👑を観終わったところです。

 

いやあ、想像していた以上にスケールの大きな作品で、

時代もベルばらと近いので、ファッションもベルばら赤薔薇っぽく、

あっという間に2シーズン観終わりました。

 

ちょっと問題だったのが、

 

エカテリーナ2世を題材にしたTVドラマ複数作存在しているようで、その作品がどれもアマゾン・プライムビデオで視聴でき、きちんと下調べしないで観始めたことが原因で、問題発生💦

 

なんと、シーズン1とシーズン2、

別の作品観てた…

 

Σ(゚Д゚)

 

(笑)

 

なんだか役者さん変わったなあ、と思っていたら、

まさかの別作品で、

 

シーズン2を観終わってから気づくという…^_^;

 

観ていたシーズン1が2015年のTVシリーズで、

シーズン2のが2014年に始まったもの。

 

シーズン2自体は2017年放映だったらしいのですが、

同じ人物のテレビドラマ、

ロシア、毎年作っているの!?

 

たぶんシーズン2で観たのが日本でも有名なやつだと思います。

 

2015年版は役者さんたちが歴史に忠実にかつらかぶっていて、

2014年スタートのは、かつらなしでヘアスタイルが現代風のやつ。

 

...ということで、また2014年版のを初めから見直さなきゃ!と

なんだかドラマ鑑賞だけで複雑なことになっているのですが(笑)

 

もしドラマエカテリーナを観るときは、かつらのあるなしで、

どの作品か判別してください(笑)

 

 

さてさて、

今回こうやってブログ記事を脱線してしまったのは、

 

エカテリーナの人生ドラマのある部分と

オスカルの人生ドラマのある部分が、

なんだかものすごーくシンクロしているのを発見してしまい、

興奮冷めやらなかったから…(笑)

 

いや、またまたただのわたしの妄想なんですけどね…^_^;

 

 

エカテリーナ2世と言えば、

ベルばらの原作者である池田理代子作「女帝エカテリーナ」赤薔薇

 

 

 

ベルばらファンのみなさんの中で

読んだことがある人も多いことと想像します(*'ω'*)

 

「女帝エカテリーナ」は調べてみたら1982年-84年の作品🌸

ベルばらから10年後のものですね。

 

わたしはたしか、

高校生のときにコミック(愛蔵版?)を購入して読んでいます。

 

ベルばら以上にスケールの大きい作品で、

ロシアの当時の歴史の詳細が描かれている。

 

主人公のエカテリーナ2世はベルばらよりも少し早い時代の1729年生まれ。

ドイツ貴族の娘だけれども、ロシアの皇太子と結婚、

後にクーデターにより夫から帝位を奪い女帝になる人物👑

ものすごいドラマティックな人生です^_^;

 

 

まあ、エカテリーナのことを書くと長くなってしまうので、

このあたりで終わりにしたいと思うのですが、

 

そうそう、

 

ドラマのシーズン2の最後のエピソードで

エカテリーナが愛人であるグレゴリー・ポチョムキンと

2人だけで極秘結婚するのですが赤薔薇

 

池田作品に登場するポチョムキン👇

(ドラマの彼はもっとおっとりした感じ)

【女帝エカテリーナ コミック版 3巻】

 

そのシーンが、

 

ベルばらのオスカルとアンドレのベッドシーンに

なんだかシンクロしている!と大興奮(・ω・)ノ

 

ちょっとネタバレするので、

これからドラマ・エカテリーナを観る予定の方はここまでで。

 

 

さてさて、ドラマでは、ロシア正教会の教会で、

2人だけでひっそりと結婚式🕊💍を挙げる2人なのですが、

 

式が終わり、教会から2人だけで出てきて、

 

エカテリーナが夫になったポチョムキンと軽く抱き合いながら、

こんな感じで語りかけます。

 

「さあ、夫としてわたしのことを抱きしめて。そしてわたしのこと呼ぶの…」

 

...と、夫となったポチョムキンから呼ばれるのを待つエカテリーナ。

 

ポチョムキン「女帝陛下。愛しい人」

 

エカテリーナ「違うわ」

 

違ったらしい…^_^;

 

少し考えてから、

 

ポチョムキン「エカテリーナ・アレクセーヴァ(エカテリーナの名前)」

 

エカテリーナ「(おかしそうに)違うわ」

 

またまた違ったらしい…

 

わたしは勝手に、ケイティーとか、気安く呼べる愛称で呼んで欲しいのかしら?

なんて思っていたのですが、

 

そうしたら間を空けてポチョムキンが、

 

「わが妻...」

 

って言ったの。

 

ここでポチョムキンに優しくキスをして、嬉しそうなエカテリーナは、

彼の胸にいとおしそうに顔をすりよらして、こう言います。

 

「妻... これから死ぬまでずっと...」

 

そう、

 

「妻」が正解だったようですハートのバルーン

ポチョムキン、大正解!(笑)

 

エカテリーナは、「妻」と呼ばれることを心待ちにし、

それが彼女にとっての結婚であり、最高の幸せである、

みたいな描写でした。

 

 

なんか、この2人の会話を観ていたら、

オスカルとアンドレのベッドシーン❤を思い出してしまったのです(*'ω'*)

 

あのパリ出動前のベッドシーン赤薔薇

 

2人が初めて結ばれるだけじゃなくて、

オスカルが「アンドレ・グランディエの妻に…」

と言ってドラマが盛り上がっていき、

 

オスカルにとってはあの夜は、2人だけの結婚式のつもりだった

とも解釈できるシーンですピンク薔薇赤薔薇ピンク薔薇

 

そしてこのシーンのラストが、

 

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

「アンドレ アンドレ… わたしの夫...」

 

と、オスカルが(たぶん)心の中でアンドレを夫と呼んで

このシーンは終わります。

 

シーンの構造を見ると、

 

オスカルがプロポーズ→婚姻成立赤薔薇

 

2人は夫であり妻となった

みたいな形で終わるのです。

 

エカテリーナのドラマも似た構造で、

なんだか興奮してしまいました(*'ω'*)

 

 

以前、記事にも書いたのですが、

 

これ👇

 

ベッドシーンのオスカルの締めのセリフの中に、

 

アンドレと夫婦となることで、アンドレの妻となることで、

これまで背負ってきたたくさんの重荷をおろし、

一時でもよいのでほっとできる瞬間を

オスカルは手に入れることができたのではないか?

なーんていう妄想をしたわたしですが、

 

エカテリーナもオスカル以上にいろいろ背負っている女性ピンク薔薇

なんといっても広いロシア帝国を治めているのですもの。

 

ドラマを通しで観ながら、

 

ああ大変ね、と、彼女の潜在的なしんどさを

感じとっていたわたしですが^_^;

 

だからこその夫ができ、その胸に安らぐことができる

エカテリーナの安堵感というか、その喜びというか、

 

そういったものを想像してしまいました(*'ω'*)

 

 

旧体制、絶対王政時代に王家の軍隊を統率する家の跡取りとして軍人として育てられ、

背負いきれないほどの重荷を背負ってきたであろうオスカルと赤薔薇

 

ロシア帝国を女帝として背負ってきた(ドラマの)エカテリーナ2世👑

 

2人が一番望んでいたものが

愛する人の「妻」となること

 

なんだかこの共通点を発見して、

いろいろ納得してしまいました。

 

ベルばらとこのドラマは制作された国も時代も違うので、

その描かれ方の共通点は全くの偶然なのでしょうけれども、

 

オスカル、

エカテリーナ共に、

 

愛する人の妻になったときの、

なんともいえない少女のような可憐な笑顔と安やかな表情が

とても印象的でした🌸

 

 

...で、そのあとの展開も実は似通っていて、

 

ドラマの方はこの結婚式のシーンの後、すぐに玉座の前に立ち、

女帝として国政を行っているエカテリーナの姿が描かれます。

 

妻になったからといって、夫にその後のロシア統治をまかせ、

自分は第一線を引いたわけではないの。

 

オスカルと似てるわ(*'ω'*)

 

オスカルもアンドレと夫婦として結ばれた後、

軍隊を率いてパリ出動している。

 

アンドレと夫婦になったからと言って、今までの生き方を変えたわけではなく、

その愛を原動力に、これまでの人生を続けていくの。

 

【ベルサイユのばら 電子版 8巻】

 

そして今まで通り、

オスカルの後ろをついていくアンドレ。

 

ポチョムキンも今まで通り、結婚後も

軍人としてエカテリーナを支えていくのですが、

 

おもしろかったのが、

 

このシリーズのラストに向けて続いていたナレーションの内容☆

 

それが、「エカテリーナは啓蒙思想を信じ、その思想を実現させていった」

というナレーション。

 

そして、彼女の功績、たとえば病院の建設、学校の建設、孤児院の建設、芸術の擁護、そして新しい都市の建設とか、あとはロシアの領土を守り人口を2倍にしたとか、

そういった説明がなされるのですが、

 

(゚д゚)!

 

なんか、オスカルに似てる??

 

オスカルがパリ出動の際に民衆に寝返った理由はいろいろありますが、

その一つがオスカルが啓蒙思想を学んでいて、

 

そんな思想を実行に移したのが貴族なのに民衆側に寝返り、

バスティーユ攻撃を軍人としてのサポートした、

ともとれる。

 

まあ、オスカルの場合は、思想から入ったわけではなく、

アンドレとかベルナールとかとの交流で社会に疑問を持ち、

その後に本で啓蒙思想を学んだようなのですが、

 

エカテリーナも啓蒙思想を学び、実行していく姿

なんだかちょっとオスカルとシンクロしているわ🌸

なーんて思ってしまいました(*'ω'*)

 

まあオスカルは、名もなき英雄としてその命を散らしていって、

エカテリーナは歴史上の人物としてその名を刻んだので、

 

そのあたりの人生の終え方は全然違うのですけれどもね。

 

でも、何か大きなものを背負って生きた女性で、

その人生の中で心から愛し安らぐことができる

温かく大きな心を持った男性に出会い、

その人と愛し合い、その人の妻となり、

そしてそれまでの人生の歩みを止めることなく

人生を進めていく姿

 

なんだか2人、シンクロしているんじゃないかしら

なーんて妄想したぞ!

というお話でした🌸

 

(*'ω'*)❤

 

 

興味のある方、

エカテリーナのドラマ

お薦めです赤薔薇