以前、アニメ・ベルサイユのばらを観ていて、
夜なのにオスカルの部屋で我が物顔で入り浸っているアンドレにイラっとした、という記事を書きました(笑)
👇
見て、この足癖の悪さ!👇 あんた、ここ、オスカル の部屋だよ!!"(-""-)" しかも夜だよ! なんでこんなところ(お嬢様のお部屋)にいるんだ! あんた、使用人だろ!!
とイラつくわたくし(笑)
この後、アンドレの発言にイラっとしたオスカルが、
イスの足を蹴り、イスごとアンドレをはったおし、
ざまーみろ!!と、心の中でほくそ笑んでしまったわ(笑)
別にアンドレが嫌いなわけではないのですが、
アニメの前半はアンドレが結構前のめりで^_^;
時々うざったく感じてしまったことは否定できない(笑)
アンドレがオスカルの部屋にいる件、アニメ特有の現象かと思いきや、実は原作でも、アンドレ、結構オスカルの部屋に入り浸っているのですね^_^;
原作の4巻で、休日(?)、部屋で本を読みながらアンドレと雑談するオスカルが描かれているのですが、
【ベルサイユのばら 電子版 4巻】
見て! アンドレのこのくつろぎよう!!
イスにまたがってリラックスモード(笑)
(あっ、このアンドレの顔、かわいい❤)
オスカル、ラフなシャツ姿で寝転がって本読んでいる。
初め、長椅子に横になっているの?って思ったんだけど…
【ベルサイユのばら 電子版 4巻】
この描き方からすると、
オスカル、寝転んでいるのって…
ベッド!!
ちょっ…ちょっとオスカルー---!?
なんて、無防備な!💦
約10年後、まさにその場所で、そこにいる無害そうな顔した人に、大変なことされちゃうんだぞー!!(笑)
しかも、シャツの前の空き様!!
セクシーすぎるけど、大丈夫??(笑)
アンドレ、困っているけど、
たぶん、オスカルの話している内容、
頭に入ってきていないと思うよ!
オスカル、ちょっとは危機感もって💦
と、余計な心配をしてしまう(笑)
アンドレはラフなシャツ姿ではないので、このシーンはたぶん日中で、アンドレは使用人としての仕事の合間に、仕事抜けてオスカルの部屋で油売っているのかしら?
でも、イスってこんなベッドの近くにないと思うから、
アンドレがやってきて、
【妄想劇場】
アンドレ、部屋にやってくる。
オスカル「ん? 休憩中か?」
アンドレ「うん、おばあちゃんにこきつかわれまっくったから、抜け出してきたよ。まったく、人使い粗いんだから~(ためいき)」
で、自分でひょいって近くのイスをベッドに寝転がっているオスカルの近くに引き寄せて、しらっとイスにまたいでリラックスしているんでしょ。たぶん、日常の光景がこんな感じなのだな。特に用事もないのに、人の部屋に入り浸るアンドレ。
うん、もう家族なのね(*'ω'*)
恋人だと、部屋にやってきたら一緒にベッドに寝転がるなり、もっと距離が近いと思うから、
この、近いんだけど、ビミョーに距離がある感じ、
でも、お互いリラックスモード。
キョーミ深いな(*'ω'*)
あと、ロザリーが行方不明なったことを、ポリニャック家からの使者が伝えに来たとき、
【ベルサイユのばら 電子版 4巻】
たぶんこれ、オスカルの部屋で、二人でこんな感じでテーブルについてる。
オスカルの出勤前かしら? 出勤後だと、ばあやがすぐ着替え手伝いにくると思うから。
注目すべきは、オスカルがイスに座る前に、アンドレが先にイスに腰かけてる! もう、自分の部屋扱いなのね(笑)
あんたたち、もうこの距離感、夫婦ね(*'ω'*)
アンドレが、おれのオスカルって思っちゃうのも、
仕方ないかも…^_^;
この、アンドレがオスカルの部屋に入り浸っている現象は、2人が30歳を超え、なんと、例のあのブラびり事件の後も変わることなく続けられていたようで…
【ベルサイユのばら 電子版 6巻】
アンドレ、オスカルの部屋の窓際にイスを移動して、オスカルのバイオリンを聞きつつ、物思いにふけっている…
やっぱりリラックスモード(*'ω'*)
これも、アンドレの仕事の合間かしら?
あんだけ危ない目にあったのに、オスカル、アンドレのことどれだけ懐に入れているんだ💦
部屋に2人きりが当たり前なのね^_^;
これだけ距離が近い関係だったら、
そりゃー、オスカルがアンドレに恋心を抱くの、
時間かかるわ~^_^;
…と、アンドレが普段から、オスカルの部屋に入り浸っている姿を確認したのですが、アンドレはオスカルの部屋でくつろいでいるだけじゃなくて、オスカルといろいろ政治などの議論や意見を交わしあっていた模様。
もう一度、最初のシーンに戻るのですが、
【ベルサイユのばら 電子版 4巻】
このときは、アントワネットが浪費をやめたのだけど、フランスの国家が財政的に厳しくなってきていて、今度、貴族や僧侶にも税金がかかってくるらしい、という話。こういう時事ネタを、年から年中、二人で話していたのね。
それにしても、オスカルは貴族に税金賛成派で、アンドレがそのことにものすごく驚いている、のに驚くわたくし(笑)
このころのアンドレは、まだばりばり旧体制の思想の中に生きているのね。
ド・ゲメネ公爵と晩餐会でオスカルがやりあったときも、やってしまえ!モードのオスカルと父将軍の破天荒親子に対し(笑)、常識的に考えてやばいだろ!とばかりに、決闘を止めるように血相を変えて将軍に詰め寄るアンドレが描かれていたっけ。
アンドレが啓蒙思想的というか、革命的な考えを抱くようになっていったのは、身分制度の足かせのため、オスカルに愛を告白できないとか、そういった自分の苦悩があって、経験として学んでいった先のことなのでしょう。
あと、ベルナールとの出会いとか。
さてさて、アンドレがオスカルと共に過ごした時間は25年ほどかしら? こんなに近い距離で、政治の話、生活の話、いろいろな話をしまっくてきたであろう2人だから、アンドレはオスカルのことなら大抵のことはわかるみたいに描かれていたわ。
パリへ出動した際、沈黙を続けるオスカルに対し、アンドレが心の中で思ったこと。
【ベルサイユのばら 電子版 8巻】
「オスカルの考えていることを すべて理解していると思っていたのは まちがいだったというのか…!?」
このセリフ読んだとき、
おまえ、その自信、どっからくるんだ!!"(-""-)"
と、アンドレにつっこんでいたのですが(笑)
25年間もずっとオスカルの、物理的にも心理的にも文字通り側にいて、側にいるだけではなく、とにかくお互いの意見をずっと交換し合ってきた2人だから、
お互いがお互いの考えていることを理解している、
そんな発想なのね。
でも、政治的、思想的なことは、お互い何を考えているか理解しあっていたのかもしれないけれど、
恋愛関連のことは話してきてはいないだろうから、お互い探り合いというか、なんか変な緊張感があったわ^_^;
毒ワイン事件のあたりとか、アンドレ、かなり情緒不安定になっていたけど、これだけ近い距離にいながら、お互いが一番知りたいお互いの本心を聞いたり話したりできない、そのつらさとか、不安感、不満感は、相当のものだと想像します(泣)
あの、オスカルがG線で手をけがして、お互いコトバをごまかしあっていたシーンとか👇
【ベルサイユのばら 電子版 6巻】
さて、お互いが、お互いの思想的な部分を共有している、という話に戻るのですが、
のちにオスカルの父将軍が、2人のことを光と影に例えたり、
ジェローデルが2人の関係をお互いの分身だと言い当てたりしていたけど、
オスカルとアンドレの、家族みたいに近い距離で、いろいろ話し合いながら過ごした時間を考えると、
2人がお互いの分身というのも納得です(*'ω'*)
お互いがお互いの分身…
このコトバで、ちょっと妄想タイム☆
プラトンというギリシャの哲学者の著書「饗宴」の中に、恋についての対話が書かれているのだけれど、
そこに書かれているのは人間の起源についてで、
人間はもともと、2つの生命体(男+男、女+女、男+女)が合体していて、
神ゼウスによって切り離されてしまうのだけれども、切り離されたお互いは、一生をかけて、もとは一体であった自分の半身(ベターハーフ)を求め続けるのだそうだ。
その相互の求めがエロス(愛)で、この求め(愛)は、人間が本来の姿に戻りたい衝動的なもの、ですって。
なんか、オスカルとアンドレのとても近い関係性や、
二人がお互いの分身、ということを思うとき、
なんか、このギリシャ神話のお話みたい!と思ってしまうのはわたくしだけかしら?
【ベルサイユのばら 電子版 8巻】
この描写とか、ギリシャ神話的だし…
もと一つであった2人が、自分の半身を衝動的に求め
(愛、エロス)、そして結び合わされる🌸
原作者さん、哲学科で学んでいるから、こういうギリシャ神話や思想を知っていて、ベルばらのストーリー展開のモデルにしてたりしたのかしら?(*'ω'*)
と、いろいろ妄想が始まってしまったので、
本日はこの辺で区切りたいと思いますが、
ホント、オスカルとアンドレの関係って、
すごく特殊で、でもキョーミ深くて、
考察しても、しつくせないわ^_^;
だから妄想が止まらない❤
【ベルサイユのばら 電子版 7巻】