みなさまこんにちは (^O^)/




ああ、また前回更新から一週間がたってしまった。゚(T^T)゚。 




...というのも、PCがぶっ壊れたのでございます(@_@)




確かに、ずーっと調子が悪かったのです! …で、ついに起動しなくなり修理に行ったら、ハードディスクが破損しているとのこと! 修理に3万ほどかかるということだったので、一念発起し新しいのを購入しました! そのPC、すでに6年以上使っていたので、新しいのに買い替え時だったのでしょう。…でも、壊れたPCからデータ取り出せてよかったです(´∀`) 




…で、新品のPCでうきうきでブログ更新です!




本日のテーマ、オスカルの結婚観について!




ベルばら、現在、フランス衛兵隊バスティーユに出動中を読んでおります。アンドレが亡くなる前あたりを行ったり来たりしながら読んでいます。この出動の直前、オスカルとアンドレが結ばれというベルばらきっての名シーンがありますが、今日はそのあたりのことを書いてみたいと思います(^∇^)




いやあ、感動のシーンです。特に1巻から一気にここまで読むと、その話の流れが明確で、オスカル、アンドレ、本当によかったね‼と祝福したくなります。ここまで来るのに、2人、長かったから…。




このベッドシーン、ページ数にしてそれほど長くありませんが、オスカルとアンドレのセリフが詩的だったり哲学的だったり、すべてのコマに無駄がありません。セリフ以外にも、2人の顔の表情だけでその心情が手に取るように分かり、池田理代子氏の天才ぶりがうかがえます。




わたくし、このシーンの冒頭部の、アンドレが部屋にやってきたのを確認して嬉しそうな視線を送るオスカルの表情が好きです(〃∇〃) 少女のような表情です。オスカル、原作中に、ちょいちょいこの少女顔を披露していますが、たいていこの顔、アンドレといる時か、ばあやとのシーンのみに登場で、本当に気を許している人と一緒の時しか見せないんですよね。その話も、そのうちしたいと思います。




…で、オスカルですが、バイオリン弾いて冷静を装っていても、本当は内心ドキドキで、アンドレの訪問を今か今かと待ちわびていたのでしょうね。なんかお茶目でかわいいです。




この後の、2人の心の動きが必見です!




なかなか、自分の決心をアンドレに伝えられないオスカル。やっと決心を口にしたものの、アンドレの顔をまともに見れなくて、うつむきかげんで目を閉じて話すオスカル。かわいいです。たしか、7巻の愛の告白の時も、同じ感じで、目をそらして告白してましたね。オスカル、あんなに武官としては勇ましいのに、こういうシーンに不慣れなため、こういう状況になると勢いがなくなってぎこちなくなってしまって、またそのギャップがリアルでよいです(〃∇〃)




対するアンドレは、びっくりして唖然としていますね。目を伏せて、アンドレのほうを見れないオスカル。まだまだ呆然としているアンドレ。やっとアンドレのほうを見れて、うっとりしているオスカル。まだおきていることが現実なのか理解できず、オスカルにすがるように膝まづくアンドレ。




このシーンで特筆すべきなのは、オスカルがアンドレと結ばれる=セックス=結婚と考えている点。とても古風な道徳観念の持ち主です。オスカルにとってセックスは夫婦になるという行為なのですね。




それにしても、最近まで私がこのシーンで受け入れられなかった点。それは、オスカルがセックス=アンドレのものになる、と認識していること。セックスに所有の概念が持ち込まれております。セックスするのは、相手のものになること??? 発想が保守的過ぎない?




これを読んだとき、オスカルほど当時としては進歩的な発想を持っていた人間が、「おもえのものに」と願っているので腑に落ちなかったものです。結婚とは所有の関係ではなく、関係性の問題でしょう!とつっこんでました(;´Д`)ノ 池田理代子氏は、まだ女性の地位が現在よりも低かった1970年代に、オスカルに進歩的な女性の姿を投影してこの漫画を書いたというコメントを見ました。確かにオスカルは革新的。女性でありながら、男性顔負けの武術の腕と統率力で軍隊を率い、革命のリードし、武官として銃弾に倒れて命を落としています。




でも、初夜のシーンで、「おまえのものに…」、っていってる…(゜д゜;)




アニメで、蛍のシーンのあと、夫であるアンドレの指示に従うと宣言したオスカルの姿ぐらい衝撃的です…∑(゚Д゚)




オスカルが自立してないというか…(・・;) 




自分で妻にって切り出している点は革新的かもしれませんが。




でも‼




何度もベルばらを読み返しているうちに、わかってきたのです。オスカルの「おまえのものに」発言、当時のオアスカルが生きていた貴族社会の範囲で考えると、実はとても革新的なものであるということを!




当時の貴族社会では、結婚は体面を保つため、家同士が行うもの。男女ともに、家の当主が決めた結婚相手と、愛のない結婚をするのが当たり前。恋愛は結婚後、愛人を各自見つけて楽しむもの。




オスカルとアンドレは、たとえ肉体が結ばれたとしても、当時の貴族社会では、現在の恋人同士というより、むしろよくある愛人関係と世間に認識されてしまうことでしょう。




現在のわたしの価値観からすれば、女性が結婚によって家や男性に所有されるような古い価値観より、結婚しようが恋人でいようが、所有関係なしの対等なよき関係性を築くことのほうが重要!と思ってしまうのですが、当時の貴族社会の結婚・恋愛の規範から言ったら、オスカルがやろうとしたことこそ革新的なのです。




ただの恋人同士として肉体関係を結ぶのではなく、身分の違うアンドレと、結婚して夫婦になる。あえて、結婚が所有の観点から認識される結婚システムの枠に入っていく。




当時の身分制度では、身分違いの恋は発覚すれば処分の対象。国王の許可なく結婚もできない貴族たちですので、身分違いなら対象外です。ジャルジェ将軍も、アンドレに言っていましたね。「貴族の結婚には国王陛下の許可がいる!」って。




だから、オスカルにとって、当時の貴族の結婚制度にのっとってアンドレのものになる、アンドレに所有されることは、身分違いの彼らにとってはものすごく革新的な発想なのです! 池田氏、発想が深いです。追いつくまで、ベルばら何度も読み直してしまいました(ノ´▽`)ノ




オスカル、アンドレと正式に結婚したかったんだねヘ(゚∀゚*)ノ 式はゼクシーでしかあげられなかったけど(笑)、なんかオスカルの真剣な思いが伝わって、ほっこりします(-^□^-)




アンドレは、それまでの身分違いの恋に悩む日々の苦悩が長かった故、オスカルと結婚したいなんて、そんな発想すらもなかったでしょう。あきらめることしかできない恋。思いが通じ合っただけでも奇跡だから、オスカルが結婚を意識させる発言を聞いて、しばらく何を言われているのかさえ理解できなかったでしょう。つねに、呆然としていましたものね。




この後、夜が明けてオスカルとアンドレは出動するわけですが、オスカル、市民側に寝返ってまず最初にしたのが、アンドレにこの戦闘が終わったら結婚式をあげようという宣言でしたね。オスカルにとってアンドレとの結婚は、市民と一緒に戦うことと同じくらい、人生にとって大切なことなのですね。でもこのセリフ、オスカル、やっぱりアンドレの顔見て言えてない(^_^;) まあ、二人はすでに信頼関係出来上がっているからいいのかな(^▽^;) アンドレはいつもオスカルの突然の告白にびっくりですけどね。




オスカルとアンドレのベッドシーンで私が好きなシーン。自分でアンドレの妻に!って言っておきながら、いざとなったら怖くなって逃げようとオスカル。結局アンドレにつかまってその腕に抱かれますが、オスカルを安心させるために、アンドレがオスカルの額にキスをして、「こわく…ないから…」ってオスカルを諭します。これでオスカル、すっかりアンドレにおとされておりますが、アンドレ、オスカルのくちびるではなく、額にキスをしているのがポイント!




きっとアンドレ、子供の時から、事あるごとにオスカルの額にキスしていたのでは? オスカルを安心させるとき、なだめるとき、お休みのキス、などなど。きっとそんなこれまでの日常があるから、オスカル安心して信頼してアンドレに身を任せられたのでは?…と、わたくしの妄想です(*^.^*)




はじめ見たときは、アンドレ、どんだけこういう状況にこなれているのだ!って疑ってしまいましたが(^o^;)




長くなりましたが、今日はオスカルの結婚観についてでした(^-^)/