私達の旅路~嵐と共に去った9月①~
翌日から、朝まさし君を送り出し
掃除・洗濯・晩御飯を作り、
ベロニカのケアが終わったら、いざ下山‼
徒歩を入れると家から市民病院までは
片道2時間かかる

妊娠してから1年半以上、1人行動が
全く無かったから不思議な感じやった

1分でも1秒でも早く会いたくて
バスに乗ってる時間が長かった
ようやく到着すると、病棟の入口にまで
娘ちゃんの大きな泣き声聞こえてきた
「んーぱー‼」
「はいは~い
んぱ持ってくるね~」
「んーぱー‼」
「わかった、ごめん、すぐ持ってくる
」
声をかける間もなく、私の前を
パタパタと看護師さんが横切って行った
「お待たせ。遅くなってごめんね~
」
そこには、とても病人とは思えない位
いつも通り、いや・・・いつも以上に
元気いっぱいの娘ちゃんがいた


「あ。ママ。おはようございます
」
「お世話になってます
」
「ちょうど今からミルクなんです
」
「よく“んぱ”が“ミルク”って分かりましたね。さすが看護師さんですね‼」
「いや。何となく3時間毎に言うんで(笑)」
そんな世間話をしながら、看護師さんから
ミルクを受け取り二人の時間が始まった
いっぱい抱っこして

いつものオモチャで遊んで

あっという間に夕方になって
ホットタオルで体を拭いて着替えをし
ミルク飲ませてユラユラ寝かしつけて
寝たのを見計らって荷物を持ちダッシュで
ナースセンターまで走り
「寝かしつけ完了しましたー
」と報告
「お疲れさまです~
お気をつけて‼」
そこから再び2時間かけて帰宅
まずはベロニカの無事を確認して
オムツ交換・薬・みんなにご飯をあげて

ふと一息ついて見上げると
大きな 大きな お月さまが私に言った

「まだまだ やれる」
「スパルタやな
」
掃除・洗濯・晩御飯を作り、
ベロニカのケアが終わったら、いざ下山‼
徒歩を入れると家から市民病院までは
片道2時間かかる
妊娠してから1年半以上、1人行動が
全く無かったから不思議な感じやった

1分でも1秒でも早く会いたくて
バスに乗ってる時間が長かった
ようやく到着すると、病棟の入口にまで
娘ちゃんの大きな泣き声聞こえてきた
「んーぱー‼」
「はいは~い
「んーぱー‼」
「わかった、ごめん、すぐ持ってくる
声をかける間もなく、私の前を
パタパタと看護師さんが横切って行った
「お待たせ。遅くなってごめんね~
そこには、とても病人とは思えない位
いつも通り、いや・・・いつも以上に
元気いっぱいの娘ちゃんがいた


「あ。ママ。おはようございます
「お世話になってます
「ちょうど今からミルクなんです
「よく“んぱ”が“ミルク”って分かりましたね。さすが看護師さんですね‼」
「いや。何となく3時間毎に言うんで(笑)」
そんな世間話をしながら、看護師さんから
ミルクを受け取り二人の時間が始まった
いっぱい抱っこして

いつものオモチャで遊んで

あっという間に夕方になって
ホットタオルで体を拭いて着替えをし
ミルク飲ませてユラユラ寝かしつけて
寝たのを見計らって荷物を持ちダッシュで
ナースセンターまで走り
「寝かしつけ完了しましたー
「お疲れさまです~
そこから再び2時間かけて帰宅
まずはベロニカの無事を確認して
オムツ交換・薬・みんなにご飯をあげて

ふと一息ついて見上げると
大きな 大きな お月さまが私に言った

「まだまだ やれる」
「スパルタやな
わたし達の旅路~嵐と共に去った8月③~
「尿路感染症ですので即入院です」
慌てて診察室に入ると、娘ちゃんは
腕に管が繋がれて抱っこされていた
「早速、抗生物質を打ち始めましたので」
予想外の展開で完全にフリーズする二人に
先生はゆっくり笑顔で話してくれていた
「それは命に別状はないのでしょうか」
泣きながら話す私を見た先生は
体ごと私達の方を向き、身を乗り出して
「大丈夫です。菌が死ねば直ぐ治ります」
と言った。
とても信頼できる真っ直ぐな瞳だった。
「では病室へ行きましょうか」
その時、若い看護師さんが肩を叩いた。
「こっちに来て本当に良かったね」
「ほんまに、ほんまにそやな‼」
看護師さんに抱っこされている娘ちゃんの
姿を見ながら私達は小児病棟へ移動した。
「お手数ですが入院手続きお願いします」
そう言って沢山の書類を手渡された。
「付き添いってもいいですし、日中通って
夜帰って頂いても大丈夫ですので
とても夜中とは思えない位にテキパキと
娘ちゃんのベッドを整えながら言った。
「そうですか。とりあえず今晩は
急だったので、必要な物を揃えてから
明日の朝イチで来ます」
「は~い。ママも無理しないで下さいね」
“ママ”という響きに慣れてなくて
何となく照れくさかった
「ミルク終わりましたら失礼しますので
何かあれば何時でもお電話ください」
書類を書き終え、ミルクをあげながら
看護師さんを見上げた。
「はい。しっかりお預かりしますね‼」
他にも沢山の子供達をケアしていると
思えない位に穏やかで余裕のある空気感で
心の底から安心した。
「じゃあね、明日お人形持ってくるね
ウトウトしている娘ちゃんの頭を撫でて
部屋を後にした


「とにかく帰ろう」
「うん」
いつも通りベビーシートの横の席に座り
ふと気づく
「助手席でいいんやった・・」
来る時まで座っていたはずの場所に
娘ちゃんがいない。
胸がぎゅっと締めつけられて
涙がボロボロと流れた。
「離れたくないよ・・」
わたしは
病室を見上げて泣いた。
続く










