7月31日(月)


朝、7時のアラスカ航空でサンノゼからシアトルへ。

シアトルの北、50kmほどにあるEverettという街のCruise America で、キャンピングカーをレンタルします。このCruise America、USAとカナダの全域にレンタルオフィスを持っています。1年目の春、San Diegoへの旅行中に交差点で横に止まったキャンピングカーにこの名前を見つけて早速webで調べ、去年の夏のカナディアンロッキーもCruise Canadaにお世話になりました。pamamにはめずらしく他社との価格・サービス比較していません。ひょっとするとこの手抜きが今回の旅の最初の躓きの遠因かも・・・。

尚、キャンピングカーは、こちらではMoterhouseとかRVとか言います。ここからは省略してRVを使います。


レンタルの予約はwebで行ったのですが、web上ではRVのピックアップは1時となっていて、今日のうちにバンクーバーの郊外のキャンプサイトに入ってしまいたい我々にとってはちょっと遅すぎる。そこで、交渉すべく先週から何度もEverettのオフィスに電話してもいつもvoice mail、たまに繋がってもあとからかけ直すというだけで、なしのつぶて。それなのに、シアトルの空港からまた電話してみると、なんとピックアップは2時半というので驚きです。こんなとき強く文句を言えないパパに代わって、pamamが「いったいどういうことなの。先週から散々電話してるのに。少なくとも、そちらからcall backすべきだったでしょう。お宅にはRVは1台しかないのっ。何とかして頂戴。」と必死に交渉したのですが、暖簾に腕押し、なんともなりません。


そこで、気を取り直し、空港でレンタカーを借りて、RVをpick upする前にシアトルの観光&買出しを済ませてしまうことにしました。


シアトルはpamamの思い出の町。1979年の夏、円高に気を良くした親が、ハワイに続いてpamamを夏休みのホームステイに送り込んだのです。Tomiという女の子の家にステイして、その後もしばらく文通していたのに、何時の間にか音信不通になってしまってとても残念ですが、楽しい思い出がたくさんあります。今回は、Tomiの家族が日曜日につれて行ってくれたSeattle Centerに行くことができました。1965年の博覧会会場跡に作られた遊園地で、30年前の思い出はピカピカなのですが、久しぶりに見たSpace Needleは当時の迫力もなく、少し寂しく感じました。でも、Everettへ行く途中の車窓から見るシアトルの街は、緑と水にあふれて美しく、中でも、Green Lakeは、「ここで絶対泳いだことがある。」と確信をもって眺めました。


シアトルのシンボル、スペースニードルです。


パパの背後には「51」番のあの人が。


さて、RVでの生活に必要な生活用品ととりあえず1,2日分の食料を買い込んでEverettのCruise Americaに到着したのは、少々遅れて3:00ごろ。ところが、行ってみて漸く状況がわかりました。夫婦二人で切り回しているこのオフィス、次から次にレンタルのお客さんがやってきて長い列ができています。何故かお客さんにはドイツ人が多くて、RVの使い方のビデオもドイツ語と英語が交代で流されます。これを見ないと出発できないのです。ビデオを見て、質問をして、RVのチェックをして、と、やっていると一組に1時間弱はかかっています。結局、我々が何もかも済ませて出発できたのは5時過ぎになっていました。全く不手際この上ありません。しかも、RVの状態もあまりよくありません。古いし、掃除も完璧ではないし、レンタルしたタオルも洗濯はしてあるものの使い古されていてごわごわでした。去年の夏、カルガリーのCruise Canadaでレンタルしたときのことを考えると雲泥の差でした。


そうはいっても、不自由を常とするのがキャンプ生活と気を取り直して出発です。今日の宿泊予定地は、バンクーバーの西50マイルにある、Golden Ears Prov. Parkのキャンプサイトです。この旅行中何とか2泊連泊で予約が取れている唯一の州立公園。写真ではうっそうとした樹木に囲まれたサイトが紹介されており、期待が高まります。しかし、Everettからは約130マイル、普通なら2時間強の道のりですが、途中で国境越えがあり、ハイウェイではない道も通らなくてはいけません。子供たちは朝早いフライトで出発したのでもうぐったり、限界。そこで、あくまでも目的地まで行くんだ、と言い張るパパを説得し、Everettから50マイルほどのBurlingtonという町にあるKOAのキャンプサイトを電話で予約してチェックインしました。


KOA はUSAとカナダに広がるRV用キャンプサイトのフランチャイズで、フルフックアップ標準が売りです。フルフックアップとは、各キャンプサイトに電源、上水、下水が整備されていて、RVからコードやチューブをつなげば、電気も水も使いたい放題、下水もワンタッチ操作で流せるので非常に快適です。去年は、RVの生活が初めてでしたから、フルフックアップでないと生きていけないような気がしていましたが、去年の旅の最後に、Jasperのキャンプサイトでノーフックアップを体験してその良さを知ってしまったので、今年はなるべくノーフックアップで行こうと思っていたのに、最初の夜からこれでは、トホホです。


でも、兎にも角にもキャンプサイトに到着したのは夜8時過ぎ、快適がこういう場合は一番です。手早くパスタを作って食べ、明日に備えて就寝しました。