てんほのさんが高校の先輩後輩という設定です
それでは、どうぞ。
あの人の揺れるピアスや長い髪から香る匂いは、いつも私の頭をクラクラさせてくる
それはきっと私だけじゃなくて、ひかるや夏鈴、その他のみんなも彼女のそれを見てそう感じてると思う
保)天ちゃん、保乃のこと見過ぎやで。
天)え?
保)ふふっ、ほんまに保乃のことしか見えてないんやな。
天)…保乃先輩が魅力的なのが悪いでしょ、
保)うわっ、生意気な言い方やね笑
なんて言いながら保乃先輩は教卓の上に行儀悪く座る。秋の放課後の教室は静かな寒さを纏っていて、それがより一層先輩の不敵な笑みを目立たせる
そんな保乃先輩を一定の距離で棒立ちになって見ている私の首には季節外れの汗が流れているけど、その意味には名前をつけてあげないことにした
天)先輩はズルいです。
保)んー?保乃はなんもしとらんよ?
天)それがズルいんです。何もしなくても、みんなあなたのことを好きになるから。
保)ふーん。
私の言ったことは多分この人には届いてない。だって私は知ってるから。あなたはモテモテな自分のことが1番好きで、他人から向けられる好意には全く興味がないんでしょ?
保)みんな軽いねん。どうせ保乃のことを顔でしか見てないんよ。それやったら1人でフラフラしてた方が楽やなって…。
天)…。
保)まぁでも、天ちゃんは特別。
そう言ってゆっくり私に近づいて頭を撫でてくる
先輩の『特別』の意味は分かんないけど、少なからず私は他の人とは違うんだなって思って、悔しいけど少し嬉しい
でも私は…やっぱり保乃先輩の確実な1番にしか興味がない
天)、、先輩の特別は私だけのものですか?
保)………さぁ?どう捉えるかは天ちゃんの自由やと思うで。
天)なにそれ、
保)保乃、ズルいらしいからな笑。
憎たらしいほど可愛い笑顔がまた私の頭をクラクラさせる。独占欲を抑えられるほど私は大人じゃないけど、今はそんな自分を肯定せずにはいられない
チュッ
天)っ!?////////、
私のほっぺに当たった柔らかい感触は、途端に私の体温をグッと上げた
保)…。
天)先輩、、今っ、
保)先輩ってつけんでいい。
天)……………保乃。
保)んふふ、早く保乃の1番になれるとええな、天ちゃん。
夕陽に照らされた先輩の…保乃の横顔が綺麗すぎて、私は絶対にこの人を自分のモノにすると決めた。でも二つ上の余裕ってほんとうざったい
だからこそ、より一層強く心の中で呟く
『早く私を保乃の1番にしてよ』
おわり。