『私生活が安定するまで』と決めていましたが、やっぱり小説を書くのは楽しいですね。もう少しだけお付き合いください。

それでは、どうぞ。

















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ひ)あ、あの!!

保)え?

ひ)もしよかったら、、私と付き合って見ませんか!!!


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あの日、君にそう言った私は、多分生きてきた中で1番の行動を起こした。今日はデートの日。嬉しそうに私の左手を握りながら、歩く保乃ちゃんの横顔をチラッと見る



ひ)…。

保)ん、なにー?笑。なんか顔についとる?

ひ)んふふ、可愛いなーと思って見てた笑。



私がそう言うと、保乃ちゃんは嬉しそうに目を細めた。その姿を見た私は今にもキュン死寸前だ。ポーカーフェイスが得意でよかったと心底思う



保)嬉しい〜。保乃、ひぃちゃんに言ってもらえる可愛いが1番好きやねん!

ひ)っ////////、あぁ…可愛すぎっ、

保)え、なに悶絶してるん笑。

ひ)ごめん…気持ちが溢れすぎた、、



失礼、ポーカーフェイスが得意と言ったのを訂正させてほしい。とりあえず気持ちを落ち着かせよう



ひ)ふぅ、



私は保乃ちゃんの全てが好きだ。ふにゃっとした笑顔も、ちょっとおバカな頭も、誰にでも優しい心も、全部全部、これからも私が守りたいと思わせる力が保乃ちゃんにはある気がする



保)ふふっ、やっぱりひぃちゃんって変な人笑。

ひ)っ、嫌いにならないでね?

保)なるわけないやろ!笑。



分かりきってる答えだ。一見ツンデレに見える保乃ちゃんだけど、本当は多分私が保乃ちゃんを好きなこと以上に保乃ちゃんは私のことが好きなんだと思う。自惚れだと思われるかもしれないけど、残念ながらこれは事実



保)あ!見てひぃちゃん!海!!

ひ)うぉ〜!綺麗だね〜。



キラキラ光る海を指さして目を輝かせる保乃ちゃんがたまらなく可愛い。よかった、こんなに喜んでくれるならもっと早く車の免許取って連れてきてあげればよかった。まぁもう取ったから今更だけど



保)ん〜いいにおーい。

ひ)そうだねぇ。

保)…。



2人でフェンスにもたれかかって、海を眺める。いつも爆弾トークの保乃ちゃんだけど、感情に浸っている時には途端に静かになるところもギャップで愛おしい



保)…ひぃちゃんが告白してくれた時も、海やったよな。

ひ)あー、そういえばそうだね。

保)保乃な、正直あの時はまだひぃちゃんのことよく知らんくて怖かったんよ?

ひ)え、そうなの?



初めて聞かされた私の第一印象に戸惑いしか出てこない。まぁ確かに、全然喋ったことない人からいきなり付き合ってくださいなんか言われたら怖いよな


きっと保乃ちゃんは優しいから、こんな得体の知れないやつの告白を嫌な顔せず受け止めてくれたんだ



保)あ、勘違いせんでな?別に勢いでオッケーした訳やないから笑。

ひ)訂正あざす笑。

保)何やそれ笑…でもあの時感じた怖さは、多分ひぃちゃんに対してじゃなくて、この子をちゃんと幸せにできるんやろうかっていう自分の自信の無さから来る怖さやったんだと思う。

ひ)そっか、



こうやって保乃ちゃんが語ってくれることはあまり多く無いから、私は今の保乃ちゃんの話しを絶対忘れないようにしたい。私の記憶の中に保乃ちゃんの感情を置いておきたい



保)でも今は…ひぃちゃんと一緒にいれてめちゃくちゃ幸せや。

ひ)ふふっ、ならよかった笑。そう思ってくれてるだけですっごく嬉しい。

保)、、なぁひぃちゃん?

ひ)ん?

保)保乃のことを好きになってくれて、ありがとう。

ひ)っ!?、



そう言われた瞬間、つい私の目頭が熱くなった。ズルい、今言うのは反則じゃん…



保)泣いてもええよ〜?笑。

ひ)絶対泣かない、笑。



何とか抑えて私は保乃ちゃんの目を合わせる。仕返しだ、保乃ちゃんが悪いんだからな?



ひ)私は保乃ちゃんのおかげで人生が豊かになったんだ。

保)おぉ、

ひ)だから…保乃ちゃんはずっと私の隣にいて。ずっと好きでいて、私しか見ないで。

保)うん笑。

ひ)保乃ちゃんのこと、誰よりも愛してるよ。

保)………。



この後、私が保乃ちゃんの涙を拭ったのは言うまでも無い。ズレててもいい、ぶつかってもいい。私たちはそうやって愛し合っていくんだ


だって、これが最後の恋なんだから


















END.