淡い霧が立ち込める


静かな静かな音のない世界


あなたと私の夢が交わう形のない世界


この世界では全てが自由


あなたを縛る鎖も


私を繋ぐ手錠もない


全てが幻


全てが現


目覚めれば消える虚無に近い世界


だけどここに存在して


全てを受け入れる そんな世界


過去の後悔も


現実の失敗も


ここでなら何度でもやり直しがきく


自分という存在を全てリセットできる


再生して


甦りながら


新しく変わっていける


だけど全てが夢


深い眠りのそこに沈んだ


淡く儚い現の幻

小さな小さな涙が

流れる場所もないまま溜まっていきます

溢れそうになる感情を押し殺しても

次から次に生まれてきては私を縛っていきます

苦しくて苦しくて

いっそ忘れてしまえたらと思うのに

想いの全てがそれを許してはくれません

どんなに想っても

どんなに愛しても

どんなにそばにいても

私はたくさんの仲間の一人で

それ以上でも以下でもない

その事実は余りにも残酷で

少しずつ私の世界を崩していきます

それで私が壊れても

そばにい続けたいと願うほどあなたが好きです
あたしが好きになる人は

どうしてあたしを好きにならないんだろ

こんなにたくさん想ってるのに

何であたしじゃダメなんだろ

あたしに足りないものは何なんだろ

考えても考えても答えなんて見つからなくて

毎日いっつも苦しくて

ほんとは今すぐ逃げ出したいのに

そんな気持ちが負けちゃうくらい好きが大きい

あんたにギューってされたら

きっとあたしは死んじゃうくらい幸せで

その先に未来がなくたっていいって思えるくらい満たされるのに

何であんたはあたしを見てもくれないんだろ

あたしの幸せはあんたしか考えられないのに

現実はとっても不公平だ

ハートマークいっぱいのメールに


虚しさを感じてる


一緒にいても瞳は正直で


別の誰かを追っている君


僕は横目でそれを見つつ気付かない振りをする


好きだと言われるたび


チクリと痛む胸


君を解放すればこの痛みからも解放される


だけどそれ以上の痛みが伴ってくる


それが分かるから…


何より君が好きだから


自由にして上げられない


弱虫な僕に全てを預けて それでも笑ってる


心の中には他の誰かが住んでいるのに…


そんな君だから余計に愛しい




やることが全て裏目に出る


あなたのためにと作った料理は大失敗で


焦げ付いたおなべをあなたが洗う


誕生日にビックリさせようとこっそり準備したパーティーも


二人で過ごしたかった本心を知らずに空回り


選んだプレゼントは


元カノからもらったものと同じライター…


それでも一緒にいてくれる


そんなあなたに後悔させない女になりたい

いつも思ってた

今のこの世界は全て夢で

目が覚めたら違う現実が待っている

本当の私はとても幸せで

こんな風に泣いたりしないと

だけど目が覚めて来る現実はいつもと同じ

私はバリアを張って生き

周りには味方はいない

孤独な世界

小さな希望の扉は

サイズが合わない鍵しかなくて

閉じたまま開かない

鍵を探して今日もダンジョンみたいな現実を歩いてる
小さな雫が頬を伝う

涙と認めてしまったら本当に終わった気がして

雨に溶かした

決定打はまだ打たれていない

きっと逆転がある

そう信じてないと立っていられない

薄い氷の上に立ってるみたいに

いつ壊れてもおかしくない現状

全てが歪んでしまいそうな空気の中

それでも笑っていられるのは

私の中にある小さなプライド

苦しい顔を見せたらあなたが苦しむ

それが分かるから…

でも本当は

この恋に逆転なんかないことを

あの雨が静かに教えてくれていた
目を背けていた世界を

あなたはいとも簡単に見せてくれた

この世界がこんなにも綺麗で

こんなにも温かく

何よりも大切なことを教えてくれた

いつだって繋がれた手は優しかった

だから もうあなたなしでも生きていける

その手がなくても

一人じゃないと感じられるから
あなたのために…

あなたのために…

あなたのために…

これは私のエゴ

一人よがり

自分が満足するための恩着せがましい行為

それに気付いた時

あなたはもう遠くて

心はとっくに離れてた
遅くやってきた気持ちは

とても残酷で

とても非情で

とても切ないものだったから

恋の楽しさよりも

愛の苦しさばかりが目について

二度と誰かを愛したりしないと

逃げ出すには充分な傷跡を残した