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スペイン語スクールについて思う

スペイン語スクールについて思う

かくの如き気候及び政治的情勢の下においては、より[#「より」に傍点]高い程度の先見、勤労、及び安固があれば大いに彼らの境遇は改善され彼らの人口は増加されるであろうけれども、かくの如き随伴物なくしてより[#「より」に傍点]多数の子供の出生を見るというのであるならば、それは単に彼らの窮乏を加重するだけであり、人口は依然旧のままに止まるであろう。
 同じことは、かつて繁栄し人口の稠密であったエジプトについても云い得よう。その衰えた現情は、人口増加の原理が弱くなったから生じたのではなく、最も暴威的圧制的な政治の結果たる財産の不安固により、勤労と先見の原理が弱くなったから生じたものである。現在のエジプトにおける人口増加の原理は、それが為し得るだけのことをしている。それは人口を生活資料の水準一杯に保っている。そして仮にその力が現在の実際の力の十倍であるとしても、これはより[#「より」に傍点]以上のことはなし得ないであろう。
 旱魃の年には給水用の貯水池の働きをし、多雨の年には洪水を防ぐための排水溝となり放水路の働きをするところの、大きな湖水や、運河や、ナイル河を統制する目的を有つ大きな水路の如き、古代の工事の遺跡は、昔エジプトの住民が、勤労により、彼らの河川の氾濫によって、今より遥かに多大の土地を肥やそうと努めたこと、また現在、氾濫の過不足によってかくも頻々と起っている困窮を、ある程度防止しようと努めたことを、吾々に十分に示している1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。