こんにちは、ぱるもです。
2009年に公開していた映画、
「風が強く吹いている」を久しぶりに見返しました。
※マンガ版やら、小説版やらもあるみたいです。あとアニメも。
だいぶ久々。
前回みたのは高校生のころかな?
そのころとは映画を見終わったあとの感想が変わりました。
具体的には、
過去の僕はこの物語をただの成り上がりストーリーだとおもっていました。
よくある弱小チームの成り上がりスポ根系だとおもってました。
でも今回はある一つのシーンをみて、
「この物語は結果以外に大切なものとは?」
というを問いかけられているような気がしました。
この映画のシーンの一つに、
主人公の走(カケル)に灰二(ハイジ)がブチギレるシーンがあります。
高校の頃の暴力事件が原因で、
最初は走る気のなかったカケルも、
みんなと走ったり、記録会にでたりしているうちに
箱根駅伝にむけて本気になってたので、
タイムの遅いチームメイトにイライラします。
そんなんじゃ駅伝にでれられない!ってなるわけです。
そして、そのイライラをカケルはチームメイトに直接ぶつけます。
ハイジがカケルにブチギレます。
その結果ハイジがブチギレます。
そして、カケルにこう言います。
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王子の努力をなぜすなおに認めない。
君は王子に言ったそうじゃないかマンガと同じように
走ることを好きになればいいんだって。
それを忘れちゃダメだ。
その言葉こそほんとうの君だ。
君の走りを支えるものになるはずだ。
速さだけじゃダメだ。そんなものはむなしい。
それで頑張った先になにがあるかおれのあしを見ればわかるだろ。
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この言葉が今のぼくの心にグッサーとぶっ刺さった。
特に、「速さだけじゃダメだ。そんなものはむなしい」
という言葉が刺さりました。
というのも、ぼくも速さばかり求めていたんですよ。
スポーツ推薦全落ちして一般入試で入り、
いろんな人にお前は無理だと言われながらも。
それを見返したくて速さを求めた。
そして結果てきには速くなった。
チームでのランキングもトップ1位に上りつめました。
でも、そこでの景色はむなしいものだった。
監督やコーチからチヤホヤされるようになり、
チームメイトからは質問されたり、
走り方を教えてほしいと言われたり
もう手のひら返しです。
バカにされていたのに一気にチヤホヤされるようになりました。
その結果ぼくは、調子にのります。
ガッツリ調子こきました。
チームでは競争相手がいなくなったので、
なんか練習してもつまんねーなーってなるようになりました。
で、ぼくはどんどん成長しなくなっていきます。
だって、ある程度はやくなってしまったんですもん。
自分のタイムに満足してしまっていたので、
レースやタイムトライアルで本気が出せなくなっていきます。
ただでさえキツイスポーツなので、
そのキツさから逃げて本気ではしれないのです。
速さだけをもとめていた結果そうなりました。
今まで頑張ってきたものなのに全然がんばれなくなるんですよ。
人間が変わったかのように。記憶でも吹っ飛んだんか?ってくらい頑張れなくなりました。
そんな当時の経験があるので、
「好きであることが支えになる」
という言葉がぼくには刺さるわけですよ。
心の支えがなくなるって、
スポーツ選手にとっては致命傷だと思います。
ちなみに、そんなやる気を失った僕を助けてくれたのは、
高校の頃からの憧れの選手でした。
ぼくがボートという競技を始めたきっかけをくれた人でもあります。
その人のオリンピック日本代表の選考レースをみに行きました。
そこでかれはボロ負けしていました。
観客席では「あー、もう歳かな」とか言われいました。
悔しかったです。
本人が一番悔しいとおもいますが、
自分がバカにされたかのように悔しかったのを覚えています。
でその人はレースがおわった後、
いつもと同じように黙々とダウンをこなしていました。
ぼくがいつも見てきた風景です。
僕は、彼の練習メニューを参考にするために、
毎日のように練習を見に行っていた時期があるので、
彼の負けても勝っても黙々とダウンをこなす後ろ姿を見ていました。
そのかわらない後ろ姿がそこにはありました。
彼だけなんですよ。
本気で世界で勝とうとしていたのは。
ボートってマイナー競技です。
ていうのも、世界で勝てないのです。
だから、オリンピック競技なのに、
まったく知名度がない。
で若干、日本人って外国人に勝つことを諦めている。
体格が違うから。身体能力が違うから。
身長も体重もない日本人が勝つのは厳しいよー。
そんなことを言って勝つことをあきらめている。
口では優勝とか言ってても、
腹の中では若干あきらめている。
そのような選手がボート界にはたくさんいます。
(世界のボート選手は、2m級なので、、。)
そのなかで彼1人だけです。
本気で世界大会で優勝しようとしていたのは。
で、何歳になってもかわらず、
世界を目指して40過ぎても代表選考レースにでてた。
いつもかわらずかっけー後ろ姿を見せてくれる。
そんな彼と当時の自分を比べたら、
なさけねーなって思ったんですよね。
自分は憧れに一歩も近づけてないなーと思いました。
自分は彼に憧れてボートをやり始めました。
そこそこ速くなりました。
でも、当時の僕の後ろ姿みてもだれも憧れないですよ。
だれがあこがれるか!って話ですよ。
そんなこと思っていたら、
また前に歩きだすことができました。
そんこともあり、
僕は自己ベスト更新して実業団からスカウトもらえました。
こーんな昔を思いだしながら
「風が強く吹いている」を見ていました。
次みるときは、
指導者の視点からみていくのもいいかな。
灰二(ハイジ)が駅伝メンバー10人を集めます。
その10人はみんな個性的で、
灰二は、彼ら一人一人に親身になって支えていきます。
こうゆうタイプの選手には、こう接したらいいのかーみたいな、
そんな視点でみてみようと思います。
おわり。
ps
スポーツ選手によくある燃え尽き症候群ってありますよね。
大きな大会が終わってからモチベーション上がらないとか、
自分の目標を達成してしまってからやる気がでないってやつです。
オリンピック選手でさえも、
オリンピック後からモチベ上がらずに、
次の年から成績がでない人もいるというのを聞いたことがあります。
これって「好き」という心の支えがない人、
もしくは、それを忘れてしまった人がなるのかなと思います。