ふらふら散歩記

暑さで判断力が鈍くなったときの話しです
 
 

猛暑の日々の中

それでも少しは散歩をしたいので

朝早い電車にのり、数駅先で降りました

 

そこから徒歩10分

さらにそこから徒歩20分の神社

2社をお参りして帰る

 

という予定です

 

この1社めから2社目へといくときのことです

 

 

 

1社目は駅から道もシンプルで

 

 

ほどなく辿りつきました

 

とはいえすでに蒸し暑く

汗は滝のよう

 

この神社の境内には

小さな富士塚があり

登れるようになっていました

 

その数歩の登山で

少しふらつきを感じていて

下山中に転びそうになりました

 

道迷いの前兆だと思えばそれだし

そうでもないといえば

・・・そうでもないか

 

 

グーグルマップに頼りたくないと

スマホは家に置いてきています

紙の地図は持参しています

 

しかし紙の地図は現在地がわからないのですよね

 

ともかくも

地図をたよりに

1社目→2社目の最短ルートを歩きます

行程の8割か9割までは

想定以上に順調に進みました

 

想定以上の理由は

 

最短ルートと思われる道を進んでいたら

 

「○○神社の入り口はこちら」

 

という看板が出てきたためです

 

なんと有り難い!

 

とその看板どおりに進みました

 

 

 

 

すると坂の下に出ました

 

坂の下に

「神社へはこの坂道をのぼりきる」

と書いてありました

 

「のぼりきる」

 

登り切るのね~はいはいとつぶやき

暑さの中坂を登っていきました

 

すると

坂の途中で分岐があったのです

 

 

 

さらに上へとのぼっていく道と

それ以上はのぼらずに水平に進んでいく道です

 

そこには看板はなく

どちらなのかと迷いました

 

坂を登り切る

 

というなら、さらに上だし

 

この分岐でひとつの坂を登り切った

 

というなら水平なはず

 

さてどちらだ?

 

もしわたしが「のぼりきる」

と書くとしたら

さらに上だと思い

さらに上まで登りました

 

がしかし登ったところは

見晴らしのよい公園で

あたりに神社はありません

 

 

間違ったのです・・・

 

 

 

 

じゃあ、のぼりきる

という表現はおかしいじゃん!!

 

と自分のミスを他人のせいにしつつ

 

戻らずに別ルートを探すことにしました

 

わざわざ登ってきたこと

眺めも良かったこと

 

で、そのまま引き返す気に

なれなかったのですね

 

そのまま少し歩けば

 

坂を下りつつ

神社への入口に反対側から

回り込む道が出てくるさ

 

と予想したのです

そう思いたかったという表現が正しいかな?

 

 

 

がしかし

まぁ、そんなわけがない

 

わざわざ看板を立ててくれている

ということは

 

他のルートだと

 

辿り着くことが難しいからだ

 

この文を書いている今では思います

 

 

 

 

ともあれ

坂の上の尾根道のような道から

神社方面へ下る道はなかなか出てこない

 

ようやくその道が出てきて

さらに回り込んだとき

 

目指す神社の裏手に出てしまいました

 

神社を見下ろす場所

 

ここからの眺めが良かったのは

救いではありましたが

 

そこから神社の境内に降りる道はない

 

という事実は

暑さ疲れに拍車をかけました

 

 

 

 

いったん神社の裏手を離れて

回り込めそうな道を探しました

 

住宅地のあいだの狭いうねった道を歩き

急な階段をさがり

 

そんなふうにしているうち

 

さきほどの分岐に辿り着きました

 

1周してしまったのですね

 

まるで山道で方向感覚を失い

同じ場所に戻ってきてしまったように

 

 

分岐で

さきほどとは違う道

 

水平に進む道を選んだところ

 

ほどなく神社についたのです

 

神社の雰囲気はよく

癒されたのですが

帰り道も迷って時間がかかってしまいました

 

それもまた楽しかった!

と言い切れるほど楽しい道のりでもなく

暑さで疲労感が予想以上にあった日でした

 

日々の生活もまた、良い旅でありますように!