「去る者日々に疎し」

居なくなってしまった人のことは、だんだん忘れ去られていく。
そう言われます。

プライベートはともかくも、
会社では、その通りだなぁと感じてきました。

「会社で雇われている限り、
自分でなくてはできない、特定の人でなくては
できない仕事というのは、幻想」

ということですね。

この方が辞めてしまったらどうなるだろう?

辞めたあとは、不在感が強くなるだろうな

と思うのですが、だいたいつかの間のことでした。

有能な方が辞めたあとは、質の低下は否めないですが、大まかに見れば、なんとかならないことはない。意外に早く前任者のことは忘れてしまう。

長年そう思ってきたのですが、
最近は、仕事で少しだけお世話になった、
という場合でも忘れられない場合がある
と、感じています。

「去る者日々に疎し」の逆。 

居なくなったときの不在感が増していくというか。

何がそうさせているのかわからないのですが、
会話のリアクションが
良い意味で普通だったことかもしれません。

わたしがやや変わり者であるせいもあるかもしれませんが、

職場では、

仕事のことにしろ、短い世間話にしろ、
普通に話しかけて普通のリアクションが
返ってきてくれることに、
安心感を感じるのですね。

その普通さに安心感を感じる、というのは、

年齢・性別に関係なく、
もしかすると会話するときの相性なのかもしれません。

相手の方たちがどう思っていたかは知りません。
わたしと話しにくいと思っていた可能性は大いにあります。


職場では、
他人に普通のリアクションを普通に期待している、
ということ気づいたこと・気づかせてくれたことで、

心地良く普通に会話してくれた方たちを
忘れられない方たちにしているのかもしれません。


日々の生活もまた、良い旅でありますように!