今日は曇り空・・・・

世の中が騒がしい・・・・

 

昨日は、パソコンとにらめっこでした・・・・

一昨日までの腕の痛みは徐々になくなり、今日は、多少の不安はあるけど、

痛みはなくなりました。

時々痛いんじゃなかろうかと痛みの記憶がよみがえるような感じ・・・・

痛みの幻とでも言えばいいのか・・・・

となると、あの痛みはなんだったのだろうか?

 

痛みの間浮かんでいたのはつげ義春のネジ式・・・・

あのクラゲに刺された腕を刺されていない腕で支て

歩いている絵が頭に浮かんでいました。

 

昨日は宮澤賢治の「なめとこ山のくま」と向き合っていました。

なめとこ山のくまの中で宮澤賢治その人が思わず出てくる場面があります。

 

「ぼくはしばらくの間でもあんな立派な小十郎が二度と面も見たくないような

やつにうまくやられるところを書いたのが実にしゃくにさわってたまらない。」

 

面白いなぁ。抑えきらない気持ち・・・・

その前に

 

「けれども、こんなずるいやつらは世界がだんだん進歩するとひとりでに消えてゆく」

 

と書いています。

なめとこ山で熊を撃つ猟師の小十郎が熊の皮やきもを

町へ売りに行く時の場面での話です。

荒物屋の主人は小十郎から皮やきもを安く買い付けてしまうのです。

小十郎は少しでも現金が必要だから仕方なしにいう事を聞きます。

そして少しばかりの酒で誤魔化される・・・・・

わかっていてもそういうものと受け入れる小十郎・・・・

そのことに怒る賢治・・・・

そうなのだから、そう書かなければならない・・・・

そのことに腹を立てる賢治・・・・

そして未来の世界はきっと変わっていると信じる賢治・・・・・

 

・・・・残念ですが世界は賢治の思う世界とは逆に進んでる・・・・

賢治の思っていた人の在り方とは逆に進んでいる・・・・

 

科学は発達しているかもしれないけれど、世界は進歩しているのだろうか?

100年前に感じていたこと・・・・・

考えていたこと・・・・・

想像していたこと・・・・・

 

現実はまるで退行しているかのように感じられてしまう・・・・

情報が溢れている今、記号が瞬時に世界を巡り、

肉体とかけ離れたバーチャルな世界がまるで実体かのように存在する今・・・・

失くしてしまったもの・・・・・

 

人の心は変わらない・・・・

人の身体が自然から生まれて自然に還るものであることは変わらない・・・

命というものは変わらない・・・・

 

・・・・スマホは人の思考を変えているかもしれない・・・・・

今の世界は人の心よりも機械の合理性で動かされているのかもしれない・・・・

効率の呪縛・・・・

お金の呪縛・・・・

 

今日は稽古です。

3人で稽古・・・・