ベルカントオペラという言葉があります。
ベルカントというのはイタリア語で「美しい歌」という意味だそうですが、
ベルカントオペラという言葉は、音楽様式のことを言うそうです。
イタリアの作曲家ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディの
作曲したオペラをベルカントオペラと呼んだりするそうです。
その作曲のスタイル、様式をベルカントと呼んでいるそうです。
特徴は歌の美しさが際立つように作曲されているということらしい・・・・
アリアで歌の美しさが際立つようにオーケストラの伴奏は和音を奏でる程度で
ほとんど目立たないように作曲され、美しい歌声とラインを聴かせるために
ゆっくりとしたものが多く、その後、歌手の技術を示すために
カバレッタと呼ばれるテンポの速い曲が作曲されたそうです。
ベルカントという言葉にはもうひとつベルカント歌唱法という言葉があります。
昨日は稽古観でした。
照明仕事です。
ドニゼッティ作曲「アンナ・ポレーナ」第2幕から
ベッリーニ作曲「清教徒」第2幕から
それからドニゼッティ作曲「ランメルモールのルチア」ハイライト
稽古はまだミザンスを確認しながらでした。
稽古は、「ランメルモールのルチア」と「清教徒」の狂乱の場
ランメルモールのルチアというのは、16世紀のスコットランドが舞台です。
レーヴェンスウッド城・・・・
アストン家とレーヴェンスウッド家とは敵対関係にあります。
しかし、
アストン家のルチアとレーヴェンスウッド家のエドガルドは愛しあっています。
ルチアの兄エンリーコは、傾きかけている家のために、
ルチアをアルトゥーロと政略結婚させることを考えます。
エンリーコはルチアにエドガルドの偽の手紙を見せます。
ルチアにエドガルドが裏切ったと思い込ませ、政略結婚を納得させようとします。
結婚のためにアルトゥーロがやってきます。
ルチアは「生贄にされるのだ」とつぶやきながら、婚姻の契約書にサインします。
そこへエドガルドがやってきます。
エドガルドはルチアがサインしたことを知ると、
ルチアから愛のあかしに交わした指輪をとり二人の指輪を投げつけ、
剣を置いて去ります。
エンリーコはエドガルドの剣を持ってエドガルドに会いにいき決闘を申し込みます。
ルチアは婚礼の床で、アルトゥーロを刺し殺し、
ルチアにだけ見えるエドガルドに話しかけるのです。
そしてエンリーコをエドガルドと思い込んですがる・・・・・
エンリーコは自分がルチアを死に追いやっていることを深く後悔します。
エドガルドはルチアのことを知って城に向かいますが、
ルチアが死んだことを知らせる鐘の音を聞いて、
剣を自分の胸に突き立ててルチアの後を追うのです。
ざっくりとこんな話です。
ハイライトの今回は、エンリーコがルチアに偽の手紙を見せるところから・・・・
今回とりあげているのは狂乱の場・・・・
アンナ・ポレーナはヘンリー八世の妃アンナの狂う話、
清教徒はやっぱりイギリスの王党派と議会派の間で狂うことになるエルヴィラの話
そしてランメルモールのルチアもイギリスの話・・・・
シェイクスピアはイタリアを舞台にした話をたくさん書いているけど、
イタリア人はイギリスを舞台にドラマを描く・・・・
もっともイギリスというのは血に塗られた話が多いような気もする・・・・
政略結婚、騙し、裏切り、欲望・・・・・
ロンドン塔の幽霊の話もそうだけど(もっともロンドン塔の幽霊の話の子ども二人はロンドン塔で殺されていなくて生きていたらしい・・・)
血なまぐさい話が多い・・・・
悲運の中で懸命に生きようとして、心を守ろうとして狂乱していく・・・・
翻弄される人の心・・・・
それを見て涙して・・・・
悲しい話は世界にたくさんある・・・・
そんな社会を創り出さないように、そうならないように社会に向き合いたいもの
今の世界は・・・・
この公演が6月21日なのです・・・・
稽古観はあと1回あります。
6月21日と言えば、
これです。劇団ぱれっと参加のイベントの日なのです。
先に照明の仕事が入っていたので、どうしようか相談した結果
折角のお話を断るのももったいないし、
新しいことに挑戦するのはいいことだし、
やってみようということになりました。
このぱれっとの公演は佐瀬は演出だけで、
出演はぱれっとメンバーでということになりました。
佐瀬が出ないぱれっとの企画はこれが初めての企画です。
今日はぱれっとの稽古です。
6月21日はぜひ秋葉原ハンドレッドへ
劇団ぱれっとは午後14時40分から2階のステージです。
舞台「黄いろのとまと」ぜひご来場ください。
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