なんだか足が痛い・・・

左足の踵の辺りが痛い・・・・

 

右腕も相変わらず動かすと痛い・・・・

 

なんてこった・・・・

 

やることがいっぱいあるのに・・・・

 

今日は日曜日で近くの病院も開いていないし、

我慢して作業・・・・

 

ところで今月7月の25日の語り動画は、

 

 

小川未明さんの「野ばら」にしました。

小川未明さんは1882年生まれ、1961年に亡くなっている方です。

野ばらは1922年に書かれた短編です。

1922年と言うと大正11年です。

僕はてっきり戦後に書かれたものだと思っていました。

 

内容は、ある大きな国と小さな国との国境を守る二人の兵士の物語です。

国境には石碑が立っていて、二人の兵隊がお互いに国境を守っています。

その国境にはちょうど一株の野ばらがありました。

この国境を訪れる人もほとんでなく、

いつしか二人は仲良くなります。

そうして二人で将棋を指して日々を送っている・・・・

長閑で平和な日々が続いていました。

大きい国の兵隊は老人で小さい国の兵隊は若者でした。

二人は人柄も良く仲良く暮らしていたのです。

ところが、ある時、大きい国と小さい国とが何かの利害でもめて戦争になりました。

二人とも敵味方ということになったのですが、

その実感もわかず、若者は戦地へと向かいます。

ひとり残された老兵士は、若者の安否を気遣って日を送ります。

この国境には、戦いの音も聞こえなければ、

煙を見ることもありません。

戦争は遠くで起きていて、この国境は、野ばらが咲き、ミツバチが飛んでいる。

自然は変わらないのです。

何年かして旅人が通りかかり、

戦争のことを聞くと、小さい国が負けて、

その国の兵士はみんな殺されたと聞きます。

 

若者は死んでしまったのか・・・・・

 

石碑の傍で老兵士が眠ると、

静かな軍隊の隊列がやってきます。

馬に乗って指揮をするのは、あの若者でした。

若者は、老兵士に敬礼して、野ばらの匂いを嗅いで立ち去る・・・・

老兵士は若者に何か声をかけようとして目が覚める・・・・

 

それから暫くして野ばらが枯れてしまいます。

老兵士は故郷へ帰る・・・・

 

そんなお話なのです。

 

 

これが大正時代に書かれていた・・・・

 

いつの時代だって平和を求めながら、それでも戦争を初めてしまう・・・・

 

小川未明は、昭和の戦争をどんな思いで見ていたのだろう・・・

そうして今を生きている僕らはどうだろう?

 

いつの間にか、国境にミサイルが配備されている今・・・・

仮想敵国ということで、対立を煽る・・・・

対立を作り出す・・・・

 

 

平和な世界を創り出すのはひとりひとりの心・・・・・

ひとりひとりの力は小さくて、弱くても諦めてはいけない・・・・

辛抱強く他人を思いやる心の輪を広げていくことが大事なんだと思うのです。

世界は繋がっている・・・

この地球は繋がっている・・・・