昨日は青音協の理事会でした。

その前に岡山の子ども大博覧会ショートショート企画の打ち合わせ。

 

ぱれっとの出番の前はしんぺいちゃくら、

ぱれっとの次は山田とうしさん。

 

そのつなぎをどうするかも相談。

 

作品を渡して行く形を作ることになりました。

 

理事会ではいろいろなことが話し合われるのですが、

各地での企画会議の報告もあります。

企画会議というのは、創造団体と地域の子ども劇場や親子劇場などの人たちが

会って創造団体の作品の紹介や、いろいろな座談会をしたりするものです。

(ぱれっとは一度も参加したことはありません。お金も時間も作れないのです。)

 

九州での企画会議の報告の中で、

韓国の演劇の方の講演が企画の中にあったそうです。

韓国は日本よりずっと進んでいる・・・・・

国が文化を支援する形ができていて、

予算もあり(韓国の舞台芸術にかける予算は確か日本の文化庁の予算の4倍)

韓国の大学には演劇科がどこの大学にもあり育成にも力を入れているそうです。

そして、韓国では、クラシックとパンソリのような芸能、演劇、民俗芸能、舞踊、

バレエなどのコラボ作品を生み出して子どもたちに提供しているとのこと・・・・

 

彼らの表現力の高さは、国による支えと育てる仕組みによって作られている・・・・

 

それに対して日本はどうだろうか・・・・・

 

文化庁は、予算を削っている・・・・

 

最近、子どもたちがドラマを倍速で見ることが多くなり、

実際の舞台の「間」に耐えられないことがあると聞きます。

問題が倍速で見ることだけなのかは考える余地はありますが、

気になるのは、現実の生活ということを感じることなく、

生活を記号で受け止めているのではないかと感じることです。

 

バーチャルは当たり前ですが現実ではありません。

 

命はそれぞれひとつだけのものです。

人は人と関わり合って生きて行く生き物です。

人だけではなく人はこの地球を構成しているひとつの命です。

 

とても大事なことが失われている・・・・・

そんな気がするのです。

 

生の舞台は、バーチャルではありません。

 

他の人たちがどう考えているのかは知りませんが、

言葉という記号だけではない、

大事な心が、生の舞台というのは伝えられるものだと思っています。

伝えられるというより伝わるものという方がいいかな。

そこに嘘があればそれも伝わってしまうのだから・・・・・

 

今は、先生の中にも演劇を体験したことがなく、

その価値を知らない人がいるそうです。

残念な事です。

それこそお手本にしている欧米では、教育に演劇を取り入れるのが

当然になってきているのに・・・・

その必要性、価値が評価されているのに・・・・・

 

ところで、理事会ではこんな活動の報告もありました。

 

子どものための舞台芸術創造団体の会

子ども舞台芸術災害支援対策室

というのがあります。

 

構成しているのは、

児演協、青音協、全人協、アシテジ日本センター、

日本児童青少年演劇協会、全児演の6団体です。

 

3・11の時に立ち上げられたのですが、その後も災害があり、

活動を続けていたものです。

活動は被災地に生の舞台を届ける・・・・

現地でどんな舞台が必要なのか、状況を確認して、団体を送り出す・・・

ギャラはないのですが、交通費や舞台に必要な経費を補助して、

舞台を届けるという活動です。

 

今回の能登地震に対しても情報を集め、届ける準備をしているのです。

 

 

 

まだまだ復興は進んでいないのが現状のようですが、

見過ごされてしまいそうなのが心のケアのことです。

 

特に子どもたちの心のケア・・・・・

 

舞台芸術は人の心に寄り添うことができます。

少しでも心を明るくしてあげることができたら、

それはとても価値のあることなんだと思うのです。

 

子どものための舞台芸術創造団体の会「子ども舞台芸術災害支援対策室」 | Facebook

 

 

特定非営利活動法人日本青少年音楽芸能協会(青音協) | 子どものための音楽芸能で活動する NPO法人青音協 (seionkyo.org)

 

今日は稽古観です。

オペラ「仮面舞踏会」・・・・

仕込み図を早く書かないと・・・・