昨日は雨でしたね。
まだ梅雨だった?ということを少し思い出しました・・・・
と言っても梅雨というのとは違う感じがしてしまいます・・・・
7月ももう半ばになってしまいました・・・・
気が付くとやることがいっぱい。
今日も稽古です。
銀河鉄道の夜です。
宮澤賢治は、妹トシの死とそのあとの関東大震災の次の年から
このお話を創造していきました。
何度も書き直して、結局、未完のまま、発表もされずに
それでも原稿は残されました。
書きながら登場人物たちが賢治に話しかけ、
賢治の心の中で変化が起きて書き直すことを繰り返したのかもしれません・・・・
僕らは、3・11を体験し、コロナを体験しました。
毎年のように災害が起きている・・・・
突然命を絶たれる人がいる。
生きている僕たち。
メキシコに死者の祭りというのがあります。
派手な衣装をつけて踊る祭りです。
死者を偲び感謝して生きていることの喜びを分かち合う祭りです・・・
最初は漠然と結びつきました。
烏瓜流しというのが銀河鉄道の夜の中にでてきます。
灯篭流しと同じようなものだと考えていいと思うのですが、
元々の灯篭流しはお盆などに迎えた祖霊を送り返すというものらしいです。
精霊流しというのもありますね。
新盆を迎えた個人を送り出す・・・・・
ケンタウル祭で烏瓜流しをして送り出した人たちはどんな人たちだったのか・・・
ジョバンニやカンパネルラ、ザネリやマルソにとってそれはまだ、
楽しいお祭りだったろうけれども、
その烏瓜流しに賢治はどんな思いを抱いていたろうか?
このケンタウルの祭りは賑やかじゃなきゃいけない・・・・・
明るい祭りがいい・・・
死んだ人を偲ぶけれども、生きている自分たちは、
彼らの分まで生きる・・・・
命が精一杯輝くように、それぞれを生きる・・・・
賢治は、くよくよした顔を見せているわけにはいかない。
みんなのことは決して忘れない。
僕は理想の世界を求めて生きて行くと宣言しようとしている・・・・・
そんな風に感じるのです・・・・
9月5日から8日まで・・・・・
思えば9月1日が関東大震災の日です・・・・
思い出す価値があることなんだと思うのです。
皆様のご来場をお待ちしております。