昨日は稽古観でした・・・・
「ここにイナズマが欲しい・・・」
雷じゃなくてイナズマ?
「そう」
同じイナズマでも見せ方はいろいろあります。
こんなのとこんなのとではどっち?
「こっち」
そうだよね。そういうことでいいんだよね
「できる?」
近いものはできると思うよ。
それに使える機材はあるし。
ヴェルディの「仮面舞踏会」というオペラの話です。
予算も時間もないので、照明の仕込みは最低限・・・・
何をどう見せたいのか・・・・
演出の希望することの何ができてできないのかを考える稽古観です・・・・
今回はイナズマと星が欲しいとの希望・・・・・
イナズマは1幕2場で占い師ウルリーカのところで出してほしいとのことでした。
仮面舞踏会というオペラの舞台は英国に支配されたアメリカ、ボストン。
総督リッカルドは、人望を集めてはいるけれども、
復讐のために命を狙う者もいて、
忠実な腹心のレナートはリッカルドを守るために苦心しています。
ところでリッカルドは、密かにレナートの妻アメ―リアに恋をしています。
そんな時に占い師ウルリーカの追放を判事から求められたリッカルドは
ウルリーカを弁護する小姓のオスカルの言葉から占い師に興味を持ち、
変装して占い師のところへ行きます。
そこで占い師に相談にきているアメ―リアを発見。
そして、話を立ち聞きしてしまいます。
なんとアメ―リアも自分のことを愛しているらしい・・・・
アメ―リアの去ったあと、リッカルドが占ってもらうと、
死相がでていると言われ、
問い詰めると、
最初に握手をした人間に殺されると言われます。
その場にいた人は誰も握手をしません。
そこへレナートがやってきます。
リッカルドは彼に握手を求めると・・・・・
さて、リッカルドは占い師の元から去ったアメ―リアを追いかけ、
愛の告白をします。
そこへレナートが現れます。
アメ―リアはヴェールで顔を隠し、
幸いにもレナートはその女性が自分の妻アメ―リアだとは気づきません。
レナートは暗殺者たちがこの場へ向かっていることを知らせに来たのです。
そしてレナートは、リッカルドを逃がしますが、
その時レナートに
ヴェールを被った女性を守って町まで送るように、
でも決して顔を見ないようにと言います。
レナートは忠実にリッカルドの言葉を守ろうとします。
レナートをリッカルドと思った暗殺者たちは
レナートとヴェールの女性に向き合います。
暗殺者たちは、リッカルドとレナートが入れ替わっていたことに悔しがりますが、
もはや引き下がれないと剣を抜きます。
レナートと暗殺者たちが剣を交えようとした時、
止めようとした女性のヴェールが落ち、
それがレナートの妻アメ―リアであったことがその場の全員にわかります。
レナートはリッカルドのために命を懸けて働いてきたのに、
リッカルドは妻のレナートを・・・・・
そしてリッカルドは暗殺者たちと仲間になり、
仮面舞踏会で・・・・・・
昨日は通し稽古ではなく、抜き稽古でした。
アリアは飛ばして芝居の稽古を中心に、途中を飛ばしながら最後まででした。
2018年に日暮里のサニーホールで手伝ったことのある演目です。
「どう?思い出した?再演だし、問題ないわよね」
確かに見れば思い出してきます。
もっとも出演者も違えば、ホールも違います。
過去の照明の仕込み図はありましたが、
ホールの条件が違いすぎ・・・・
もう一回、稽古を観る予定です。
その時はちゃんとした通し稽古の予定・・・・
でもその時では仕込み図を書くのが遅い・・・・
早く書いてとりあえずホールに提出しないと・・・・・
ああ、今週の成城ホールの照明の仕込み図も早く送らなければ!
成城ホールはこちら。
今回は大須賀さんがゲストです。
大須賀さんには、宇野さんも一緒の舞台に立たせてもらっているし、
お世話になっています、だから何かが変わるということはないのですが、
しっかりやらないとと改めて思う次第なのです・・・・
そして今日は銀河鉄道の夜の稽古です・・・・・
チケット発売中です。
ぜひぜひ、ご来場ください。