たいやきを食べながら読み解き・・・・・

よだかの星の読み解き稽古・・・・

 

いったい宮澤賢治は何を伝えようとしていたのか・・・・

 

僕らは、宮澤賢治の問いかけから始めて、

何を感じるのか・・・・

 

星座たちの台詞や行動から考えてみました。

無関心とか、あるいは、よだかの立場で聞こえてくる言葉の感じと、

話している側、星座側に悪気が無いとしたら?

 

読者として感情移入してみてしまうと、

ただの意地悪な人たちということになるけれども、

もしそうでないとしたら?

もしそうでないとしても

結果的に意地悪をしているように受け取られる・・・・・

 

実際にそういうことはよくあるのではないか・・・・

 

意地悪をしているつもりではなくても、

相手を傷つけている・・・・・

 

以前、丸本さんが、

「よだかってお願いばっかりで他力本願なんじゃないのか」

と言ったことがありました。

太陽にお願いして、夜の鳥だから星に頼めと言われて、

オリオン、大犬座、大熊座、わし座にお願いする・・・・

 

お願いして断られて、

絶望する。

絶望して、羽根を閉じて地上に落ちていく・・・・

けれども、地上に激突する直前に、

よだかは持てる力を全部使ってのろしのように空へ飛ぶ。

最後は誰に頼るのでもなく、

自分自身の力で飛ぶのです。

その時よだかはどんな心持だったのだろう?

 

落ちていく時には、

悲観的ないろいろな言葉が頭を駆け巡っていた・・・・・

どこにも居場所がない・・・

誰からも嫌われている・・・・

誰も助けてくれない・・・・

自分が生きている意味はあるのだろうか・・・・

せっかく命があるのに・・・・・

どうして自分だけが・・・・・

このまま死んでしまおう・・・・

 

そんな言葉が頭を駆け巡るのです

 

そこに、

「でも」

という言葉が現れます。

自分にだって生きている意味はあるはず・・・・

自分だって誰かの役に立つはず・・・

自分の命はたくさんの命からできてる・・・

この命の意味が自分にはわからなけれども、

わからなくても大切なもの・・・・

 

そして地面に激突する直前に、

もう一度今度は自分の力で飛んでみようと思う・・・

 

たとえ空に届かなくても、

自分の全ての力を出し切ってみよう・・・

その先に何があるかじゃなくて、

その先を目指してではなくて、

飛べるだけ飛んでみる・・・・・

 

意味があるとかないとかではなく・・・

今自分のできることを無心でやってみる・・・・

辿り着かなくてもいい・・・

飛ぶこと、そのことに自分がある・・・・

 

よだかは無我夢中で、飛び続けます

空気が次第に薄くなっていく・・・・

羽ばたいてもなかなか進まない・・・・

それでも必死に羽ばたく・・・

息が白くなる・・・

それでも飛び続ける・・・

 

それは奇蹟かもしれないけれども、

よだかの力でもある・・・・

 

よだかは星になることができました。

青く燃えて輝く星になり、

控えめだけどしっかりと、

地上の人の役にたつ星になりました。

 

宮澤賢治が伝えたかったとこと違っているかもしれませんが、

僕らは読み解きをしていく中で、

こんなことを考えました。

 

 

たいやきを食べながら・・・・

 

ところで25日はぱれっとの語り動画の日。

今月は市野さんが担当でした。

今回市野さんが取り上げたお話は、

「花咲じいさん」