ローマの歴史を大雑把に見てみると、

共和制ローマの時代というのは、貧富の差を改善すると経済的に豊かになり、

そうすると、勢力を拡大しようとして戦争をする、戦争には勝つけれども、

貧富の差が広がり、法律を改正して貧富の差を改善するとまた国全体の経済規模が大きくなり、そうすると、さらに勢力を拡大しようと戦争を始める・・・・

また勝っても貧富の差が拡大する・・・そこでまた法律を改正・・・・

貧富の差を改善・・・経済が活性化して拡大・・・豊かになってさらに戦争・・・

その循環が、ローマに属州ができるようになると状況が変わります

それまで、金持ちと庶民という二つの階層だったのが、

超富裕、富裕、貧乏、超貧乏の4っつの階層にわかれることになり、

それが、格差拡大を改善することができなくなり、

階層が固定化されていき、長い混乱を経て帝国になっていく・・・・・

 

経済が拡大するのに、貧富の差の解消というのはとっても有効で、

それを破壊することになるのが戦争・・・・

そして戦争は貧富の差を拡大していくもの・・・・・

開きすぎた貧富の差が生み出すものは・・・・

 

ローマの時代からずっと時が過ぎた今は?

 

今朝のニュースで、砲弾が足りないという話をしていました。

戦争が続くと軍需産業が儲かる・・・・

軍需産業が儲かるということはその犠牲者が増えていくということ・・・・

話の中で日本も砲弾を提供できるように法律を改正してしまっているという

話をしていました・・・・

それでいいのだろうか・・・・

 

人権がとっても大事なことなんだと今も思っているけれども、

戦争をしている人だって人権がとても大事だと口では言うだろう。

戦争はその人権を踏みにじるもの・・・・

人間の頭は人権という言葉を創り出し、考えることができるのに、

同時にその頭が、人権を踏みにじることができる言葉を創り出す・・・・

 

欲というのもは理屈を捻じ曲げる天才かもしれない・・・・・

 

人はそれぞれで、考えていることも求めていることもみんな違う・・・・

でも助け合うことができるから、豊かになることができる・・・・

みんな違うから、力を合わせるといろんなことができる・・・・

 

芝居をするということも繋がっている・・・・

 

今日は稽古です。

僕らは僕らの世界を創り出したい。

発信する言葉がどうしたらうまく伝わって行くのか・・・・

そのために稽古・・・・

それがほんとうはどういうことなのかを考える稽古・・・・