昨日は青音協の理事会でした。
今月は総会があるのでその準備のための理事会です。
もっぱら皆さんの話を聞いて勉強しているという感じです・・・・・
末席に座らせていただいて小さくなっています・・・・
ほんとうに事務的な仕事は苦手で、
いつのまにかいろいろな仕事が溜まってきています・・・・
なんでできないんだろう?
そりゃ、やらないから・・・・わかりきってる・・・・・
でもなかなかできない・・・
こんなことではいけない・・・・
そう思いながら時間だけが流れていく・・・・
今日は稽古観の予定です。
「愛の妙薬」というオペラの稽古を観に行く予定です。
過去にも手伝ったことがある作品なので前の資料に目を通しておこう・・・・
明日はぱれっとの稽古です。
その準備もしなければ・・・・
前回の稽古で話し合っていたことを、
参加しなかった出演者にもわかるようにしなければとも思うのですが・・・・
前回の稽古は女の子という登場人物に少しフォーカスを当てました。
女の子は、氷山にぶつかって沈んだ船に乗っていた子で、
家庭教師にしがみついて海に落ちて気が付いたら銀河鉄道に乗っていた・・・・
そういう人です。
体験した出来事を客観的に理解するのではなく、
主体的に想像してみる・・・・・
具体的に想像してみる・・・・・
女の子は甲板のどのあたりにいて、
その時に何か手に持っていたのかいなかったのか。
沈み始めた時にどんなことが目に見えていたのか?
甲板にはいろいろなもが散乱していただろう・・・・
旅行鞄、傘、靴、帽子、ステッキ、懐中時計、メガネなどなど・・・・
それらが、船が傾くにつれて甲板をすべっていく・・・・
物だけではなく人も・・・・
おばあさんや、おじいさん、小さな子、大きな子、女の人、男の人・・・
女の子はどんな思いで見ただろうか?
どういう行動をしていただろうか?
「恐怖」という言葉で簡単に片づけないで、よく想像してみる・・・・・
目に入ってくるのは、物や人だけではなく、海も空もあるし、
船そのものもある・・・船には窓があるだろうから、窓にはガラス・・・・
ガラスは割れたりもする・・・
窓の中には、テーブルやイス、洋服掛けが見えるかもしれない・・・・・
そうそうカーテンも見えたかもしれない・・・・
カーテンは花柄?
揺れるカーテンの花柄の赤い色が妙に目に入ってくる
などということがあったかもしれない・・・・
音はどうだろうか?
波の音、物がぶつかる音、きっと加熱されたエンジンに海水がかかり水蒸気を噴き上げていたかもしれない・・・その時には大きな音がでているだろう。
ガラスの割れる音、船のきしむ音、金属が歪む音・・・・
そして海に物が落ちる音、人が落ちる音・・・・
声・・・・助けを求める叫び声、恐怖におびえる叫び声、泣き声、押しのけようとして起きる怒号、つかまっていたところから手を放して落ちる時の叫び声、
海に落ちる時の声・・・
家庭教師が、落ちる前にみんなはいっぺん歌ったと言っています。
どんな歌を歌ったのか?
最後の瞬間の直前に心を保とうとして歌ったのだろうその中で、
女の子は何を感じたのだろう?
ものすごい混乱の中から、
気が付くと、秩序だった銀河鉄道の中にいる・・・・・
単調に響く列車の音は静かに響いている・・・・
銀河鉄道に乗る前の船の中にいた時の、
女の子の身体の緊張はどんなだったろうか?
手は?足は?髪は?
その緊張から、銀河鉄道にきた瞬間はどうなるだろう?
想像はどこまでも広がって行きます。
体験を具体的に想像したところが出発点になります。
その女の子が、ジョバンニとカンパネルラと出会って・・・・
起承転結を考えて、女の子の心の有り様と変化を考えてみる・・・・
この間は、ジョバンニの母のことも少し・・・・
二人の会話から想像をしていきました・・・・
明日は稽古です。
この続きです。