昨日の木曜動画は、
「オペラ・アイーダを語ってみる」の4回目、
2幕2場でした。
有名な凱旋行進曲の使われる場面です。
読んでみると面白いのは、
盛大な凱旋の儀式の中で、
アムネリスとアイーダ、そしてラダメスの心の中のつぶやきです。
王様と沢山の大臣や神官、そして民衆のいる中で、
勝利者であるラダメスは、捕虜としたエチオピアの兵を王の前に連れてきます。
その中に、王の身分を隠して士官の軍服を着たエチオピアの王アモナスロもいます。
アイーダは父親を見つけ思わず「お父様」と叫んで父の許へ行くのですが、
アモナスロは、アイーダに身分を教えるなとこっそりと言います。
そしてアモナスロは死んだと言って慈悲を乞うのです。
そこから陰謀も始まるのですが、
そんな駆け引きの中で、
アムネリスは、アイーダとラダメスの視線に最初嫉妬し、
アイーダは、父のことよりも、ラダメスのことで絶望し、
ラダメスは、勝利の褒賞がエジプトの王とアムネリスであることに、
「敵意を持った雷神が頭に落ちてきた!ありえない!」
と心の中で叫ぶのです。
舞台が、大仰な儀式であればあるほど、
運命に翻弄される3人の表には出せない心の動き、葛藤がとっても面白い。
そうして3人の思いとは関係なく、
不穏な流れが始まっているという場面なのです。
盛大な祝典の中で生まれる陰謀と、それぞれの思い・・・・
実際のオペラではその心情がドラマチックに歌い上げられることになる・・・・
愛、嫉妬、陰謀、運命・・・・
うーん、壮大な昼ドラ?
ところで4幕って結局「起承転結」ということになるということなのか・・・・
次は3幕になります。「転」です。
何が起こることになるのか・・・・・
まあ、有名なドラマだから知ってる人は多いと思いますが、
ここは内緒にしておきます。乞うご期待。
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