オペラ・アイーダをご存知でしょうか。
内容は知らなくても凱旋行進曲は知っている、あるいは曲を聴けば
「ああ、この曲か」
と言う人が多いだろうなあと思います。
1871年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディ作曲のオペラです。
エジプトの総督イスマール・パシャからの依頼で、
その時に題材としてパシャが用意したのが、
考古学者オギュスト・マリエットの著した23ページの「原案」。
マリエットは1821年生まれのフランス人1849年からルーヴル美術館の
エジプト考古部に勤務して、1851年からエジプトに渡って研究を続けていた人。
イスマーイール・パシャからの信頼も篤い人です。
初演は1871年1月に予定されていましたが、1870年7月に普仏戦争が勃発、
カイロ初演のための舞台装置と衣装はパリでマリエットの監修のもと製作されていたのですが、プロイセン軍によって包囲されてしまって、作業が大幅に遅延、
完成した資材もパリ脱出不可能となって延期になるということがあったそうです。
戦争の中、包囲されている中で、舞台の道具を作っていた・・・・・
因みにヴェルディがこの危機的状況を知ったのは、気球に載せて送出した郵便によってだったそうです。
アイーダの舞台は、古代エジプトのメンフィス。
若いエジプトの将軍ラダメスは、
王女アムネリスの女奴隷アイーダと密かに愛し合っています。
王女アムネリスはそのラダメスに密かに恋しています。
アイーダはエチオピア人で、実はエチオピアの王女です。
アムネリスは、アイーダとラダメスの関係を疑います。
そこへエチオピア軍がエジプトに攻めてくるとの知らせ。
アムネリスはラダメスが司令官になってエチオピアに勝利して、
その褒賞として自分の夫になることを願います。
ラダメスは司令官になって勝利してその褒賞としてアイーダを奴隷から解放して
自分の妻にすることを願います。
アイーダは・・・・父と兄弟たちとラダメスと、それぞれに対しての思いに引き裂かれるます・・・・
ラダメスは司令官に任命され戦に向かいます。
ここまでが1幕です。
2幕1場はアムネリスのサロン。
そこでエジプト軍がエチオピア軍を破った知らせが届いています。
アムネリスがアイーダに問いかけていきます。
そうしてアイーダがラダメスを愛しているという確証を掴み、
嫉妬の炎を燃やすのです。
アイーダはアムネリスに慈悲を願います。
動画では言葉だけを追いかけてみました。
因みに1幕1場はこちら
1幕2場はこちら