いつのまにか一時の暑さが落ち着いてきたような気がします。
秋の気配がしている気がします。
今日はひらたいが終わってから最初の稽古日です。
先日優海音ちゃんがひらたいの風景写真を送ってくれました。
どの写真も空が広い・・・・
夏の暑さと空気が伝わってくるようです。
まだ夏は終わっていませんが、終わりが見えているというところでしょうか。
思えば一番暑い時に、大地に近い舞台で、自然と向き合った舞台で、
大汗をかきながら舞台と芝居と格闘していた気がします。
どの写真も静かで、
緑が、
建造物が、
車が、
看板が、
樹々が、
空が、
何かささやいているような気がします。
ふと、バクダッドカフェという映画を思い出しました。
calling you という歌が頭の中を流れています。
あなたを呼んでいる・・・・
そんな歌がぴったりと合う世界だった・・・・
声にならない声が青い空を飛んでいく
雲にのって
風にのって
ここにいるよ
ここにいるからね
あなたにとどけ
道を車が通り過ぎていく
その路地を曲がる車は滅多になく
この場所へやってくる車も滅多にいない
けれど
いつか誰かがやってくる
ここに突然泉が湧きだすように
静かに流れ出した泉に気づく人は少ないけれど
少しづつ気づいていく・・・・
ゆっくりと・・・・
時はあっという間に過ぎて行き、
今は遠い時間を生きている僕らは、
心の奥底に微かな泉の源泉を作ったのだ
やがて泉は湧き出してきて人の心を潤す・・・・
すべてがうまくいくことなんてそうないこと
それぞれが何かにぶつかり、立ち止まり、乗り越えた
時間は全てを押し流してしまうけれども
心に刻んだものは確かに残っている
忘れたと思っても残っている
そんな時間の積み重ねが自分なりに生きた証なのかな











