暑い・・・・・冷房が入っていますが、窓から差し込む日差しが、

あまりに強いため、扇風機が置いてあります・・・・・・

 

 

昨日の仕事のぱれっとメンバーです。

宇野さんに、エンデュー、そして佐瀬と山口さん。

例年河本さんに手伝っていただいていたのですが、今年は都合により

参加できないので、山口さんの登場となりました。

 

なんの仕事かというと、「八王子のパリ祭」という企画の、

宇野さんはピンスポット、佐瀬は舞台監督、進行、

エンデューと山口さんは、受付、それから場内アナウンス。

因みに音響はゆうたさんです。

 

 

受付なので衣装もきちんとしています。

 

八王子のパリ祭は藤田順弘さんの企画です。

7月14日がパリ祭なのでその前後に毎年開かれるこの企画は、

シャンソンの発表会です。

今回の企画で藤田順弘さんの中でのテーマは、

7月14日のパリ祭は、バスティーユ監獄の襲撃を記念した、

革命記念日です。

そこから市民が立ち上がる反戦を隠れたテーマとしていました。

二部の中で

「脱走兵」

「イルモンド~限りなき世界~」

「七月の朝」

と続けるコーナーがありました。

観客にも、出演者にも告げることなく、ただ音楽から感じてもらいたい

そんな思いの企画です。

「脱走兵」という歌は兵役拒否の歌です。

大統領あての手紙という形で、国に背くつもりはなく、良心に従って

人を殺すことはできない。

殺すなら殺される方を選ぶという歌です。

坦々と思いを手紙につづる形の歌は、

静かにそれでいて力強く、国家の行う戦争という行為を、

否定しています。

 

それからイルモンドは、

僕の周りを見るために、僕は眼を開けた。

周りでは、いつものように地球が廻っていた。

ともかく地球は、その顔に何の苦痛も浮かべずに廻っている。

僕のような人間の喜びや悲しみとともに・・・・・・・

といった内容のカンツォーネです。

ひとりの命と国家というところから地球と人との世界へと繋がり、

次に「七月の朝」のこどもたちにどんな世界を残せていけるのか、

今あるこの世界、山々や海や自然や、平和な暮らしを残して行けるのか、

その責任は我々にあるというような

メッセージを感じさせる赤木三郎さんの詩の歌になるのです。

過去から未来へ伝えるべき言葉ということでしょうか。

今年も僕らで受付をして一番乗り、9時に八王子のクリエイトホールに入り、

出演者の受け入れバンドの受け入れなどの準備をします。

しばらくして順弘さんがやってきます。

もう少しゆっくり来てもいいように準備しているのですが、

やはり足が速く向いてしまうようです。出演者が来たら、

楽譜を受け取り、楽屋へ案内します。バンドさんにも対応します。

バンドさんはピアノにベース、キーボードの3人。

ピアニストの武藤晶子さんのトリオです。合間を見て写真。

 

 

実はろみさんの誕生日ということで・・・・・・・

 

 

もちろん仕事しています。

これはほんの一瞬。

この仕事はかなり忙しいのです。

受付のエンデューは急遽影アナウンスになりました。

 

 

その場でアナウンスの文をつくり、開演前と、休憩、終演のアナウンス。

リハーサルの中で、歌手としても参加していてナビゲーター役の

みやざきすみこさんの、アナウンスの難しいところも一か所、

影アナをしてもらいました。

臨機応変です。

リハーサルは開場の15分、いや10分前くらいまでかかってしまいましたが、

なんとか無事に終了しました。

藤田順弘さんから、照明への希望があったりして、その内容を照明さんに説明

したり、理解していただいたりと開場までバタバタでした。

 

観客は早くから集まっていて開場するとあっという間に客席がうまって

いきました。

補助椅子も出る集客でした。

暑い中みなさんよく足を運んでくれました。

満席というのは、やはりいいものです。

開演は少し押しましたが、無事に幕が開きました。

マイクは、音質がワイヤレスより有線の方がよいということで有線です。

5本のマイクが上手、下手と移動します。

うまいこと絡まないように、またどちらかのマイクがなくならないように、

番号を付けて計算されています。

このきれいなコード捌きには毎回関心してしまいます。

 

 

ピンスポットの宇野さん。

 

 

 

公演は無事に終了しました。

フィナーレは順弘さんがマイクを持って客席に下りていくほどでした。

とてもいい舞台でした。

なにより出演者の笑顔がそれを物語っていました。

いつものことですが、ホールスタッフの皆さんには感謝の言葉が

幾らあっても足りません。

ほんとうによく下支えしてくれました。

おかげさまで無事に公演を終えることができました。

 

 

主催の藤田順弘さんと。

 

すべての片付けを終えて、ぱれっとチームが一番最後に、

ホールを後にしました。

それから、打ち上げへ。

八王子のスクエアビルの11回のレストランがいつもの会場です。

打ち上げが終わり、帰ろうとすると順弘さんの姿がありません。

一階におりて、自転車置き場をみると、順弘さんが自転車を押していました。

そこからコーヒーを飲もうということになり、

結局、順弘さん(80歳)と出演していた須美杏子さん(もう84歳くらい)

と佐瀬、宇野さん、山口さんの5人でコーヒーとなりました。

 

歌は生き物で、その瞬間を生きるもの。

自分の言葉にして語るのだから、やはり自分の言葉として日本語の歌詞

で歌うという話になりました。

歌は説明するのではなく伝えること。

みんな、歌をすぐ説明したがるんだけど、それはちがう。

そんな会話になりました。

 

順弘さんはシャンソンというジャンルになるのだけれど、そんなジャンルに

とらわれない、自分の歌、普遍的な命を感じさせる、歌を歌う努力を

続ける歌い手なのだなということになる時間でした。

 

いつかマイクを置くときがくるなんてことはとても考えられない。

みんな変わらずに元気に歌い続けていてほしいものです。