月組『Golden Dead Schiele』@バウホール | palestinian-wind

palestinian-wind

ワタクシの風に吹かれてみますか?

バタバタとしていて

時系が後先ですが


あみちゃんこと彩海せらくんの

初バウ主演作品を観てきました。


よく見たらこのポーズ

普通にしゃがんでる(だけ)?


画家という職業にスーツの

イメージがないので不思議なポスター



と、思って

実物エゴンさんをググると


シャツにネクタイ姿の画像が

チラホラ出てきました。


夭折(28歳没)なので

カッコつけまくり全盛な年代だったんですね。



【解説】

混迷の世紀転換期に、斬新な色彩、構図、造形美で、瞬く間にオーストリア画壇にその名を馳せた、若き天才画家エゴン・シーレ。心の奥に傷を抱えながらもそのすべてを絵筆に込め、波乱の人生を駆け抜けていった孤高の画家の姿を、鮮烈に描くミュージカル作品。
20世紀初頭のオーストリア。少年時代に父と姉を亡くし、死の影を強く感じるようになったエゴンは、自分とは一体何なのかを見出そうと数多の自画像を描き続けていた。妹のゲルティを伴いウィーン美術アカデミーに入学したエゴンだったが、その過激な作風ゆえ、画壇や警察から睨まれるようになる。そんな彼の非凡な才能を認めたのは、当時のウィーンを代表する画家クリムトであった。クリムトからモデルのヴァリを紹介されたことで、エゴンの人生が大きく変わり始める…。



この過激というのは

新しい風でもあったわけで


そこを受け入れたクリムトって

あらためて人となりをみると


エゴンとクリムトは27歳差で

舞台でも息子のような存在で扱われてました。


ライバルというよりは


官能や裸体といった作風を

継承者的な感じなのかな。



波乱と芸術は表裏一体

紙一重なところがあり


遡れば現代よりも

破天荒だったりしますが


いかに人生に苦悩しようとも

(先日のエドガー・アランポー然り)


"そんなことやっちゃってどーよ"を

納得させるのは作品的に難しいですよね。


納得できないと面白かったに

繋がらないというか。



私は、大概のことは許せる派なので

男女のもつれは願ったりだけど


ただ愛憎として面白くないと

物足りなく感じちゃう。



そこも主人公の一部なので

画家の苦悩ではなく


エゴン自身の苦悩を

もっと見たかったかなぁ。



演じてるあみちゃんは

また歌がお上手になってました。


演技も上手で

虐げられた役処させると最高です。



私的には英さんの

麗しい姿に見惚れてました。



クリムトの夢奈さんが

懐深い落ち着いた画家ようでしたが


断然クリムトより

洗練されてて(当たり前か)


15人の女性が一度期に

寝泊まりしてたエ◯ジジィの陰は

ちっともなかったです。


クリムトも55歳と決して

高齢で亡くなったわけでもないんですよね。



巷で噂のフィナーレ✧

黒燕尾の三角形!


もう、これ見ただけで

ムラは来て良かったと思いました。



この作品のモチーフであり

大道具の一部となっていた


エゴンとヴァリを描いた

『死と乙女』が印象的でした。


まわりで踊るこたちも

そのカラーのお衣装でね。



エゴンに縋り付くヴァリ

(身を引くんだけど)


エゴンはヴァリを捨てて

中産階級の女と結婚します。

※ちなみにその姉とも関係を持ちます


そうか、"死の幻影"役の彩音くんて

ここからか(今頃)


クリムトの『接吻』



2人の画家の背景が知れたのは

とっても良かったです。