今、僕の頭の中はBABYMETALの事で一杯なので、他のアーティストの事をこの『P.O.B』に書こうにもちょっと考えがうまくまとまらないという状態が続いている僕
でも、この2013年のうちに書いておかないといけないのが、今回取り上げるMETALLICA
彼らの衝撃的デビューアルバム『KILL 'EM ALL』が発売されて今年がちょうど30周年だからです。
このアルバムが発売された1983年当時の僕はまだHR/HMを本格的に聴いてなくて、ちょうど売れ始めていたNIGHTRANGERを好んで聴いていたくらい。
METALLICAを好きになったのは91年の『METALLICA』(ブラックアルバム)がヒットした後だったので、それ以前のアルバムは当然後追い。
1986年の出世作『MASTER OF PAUPPETS』なんかはその当時聴いても、また今現在の耳で聴いても充分楽しめるけれど、このファースト・アルバム『KILL 'EM ALL』だけはチープな音作りでペラペラと薄い録音に、「メタリカと言えども最初はこんなもんか・・」とガッカリしたものです
とはいえ、収録曲のタイトルを見れば
「The Four Horsemen」、「Motorbreath」、「Whiplash」、「Seek And Destroy」・・・
と、その後彼らのライブではお馴染みの楽曲が目白押し
ヘッドフォンを着けてボリューム上げて、さらにオーディオシステムによっては少し低音を強調してやれば、けっこうヘヴィーな音で聴けますし、何よりこの、バンド結成当初からの破壊力満点のスラッシュ然としたレパートリーはやはり魅力的
では、皆さんの音楽環境をそういう状態にしてから聴いて下さい!(笑)
1989年シアトルでのライブから「Whiplash」です!
ああ~~もう、カッコよすぎでチビるぅ~
ジェームズ・ヘットフィールドの、両足広く踏ん張って、低い位置のマイクに噛みつくように歌うスタイルにはもう~、男の僕でさえ「抱かれてもいい!」と思えるほどです(笑)惚れ惚れします
まだベースのジェイソン・ニューステッドもいるし、ギターのカーク・ハメットは若々しいし、何よりドラムのラーズ・ウルルッヒが細くて髪の毛もまだある!(笑)
そしてこのアメリカの観客たちの熱狂度たるや・・・
さて、このアルバム『KILL 'EM ALL』には上記のようなこれぞスラッシュメタル!と言いたくなるような曲だけでなく、その後の彼らのサウンドの変化を予兆するかのようなやや風変わりな、でもかっこいい楽曲も存在します。
アルバム中盤に収録の「(Anesthesia)Pulling Teeth」がそれ。
ちょっと画質、音質共に悪いですが、1983年のデビュー当時の貴重なライブ映像です。
この、思い切り歪ませた独特の音は故・クリフ・バートンのプレイによるベース
もう、完全にリードギター並みに弾きまくってますね(笑)
後の名曲「Orion」ほどの激メロフレーズは出てきませんが、この不気味さ、異様さは聴く者の耳に非常に残ります。
クリフの才能と、それを貪欲に最初のアルバムからぶちこんで来たメンバーみんなの意欲を感じるナンバーですね!
で、ここから↑の「Whiplash」に繋がるという流れも最高
例え貧弱なプロダクションであろうとも、ジェームズのボーカルが少年の声のようで安っぽかろうと、やはり彼らが二十歳そこそこの若い時代に作ったアルバムには、あの頃しか作り得なかった光がギラギラと輝いているんだなぁ~と、改めて思いました
最後に、この記事を書くきっかけにもなった雑誌『ヘドバン』にも感謝します!
我がBABYMETALを大々的に特集して下さる事も嬉しいんですが、コアなメタラーたちが泣いて喜ぶようなツボを抑えた記事を楽しく、そして真摯に作ってくれてるのが本当に嬉しいんです
メタルに興味の薄い方にまでは全くお勧めしませんが(笑)、メタルが好き!興味ある!という方には絶対お勧めの雑誌(・・というかムック本ですね?)ですので、どうぞよろしく
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