彼女は1984年の“ミス・マガジン”でグランプリを受賞。
その後すぐにCM出演、ドラマ主演、・・・と来て85年2月に「卒業」でレコード・デビュー!
4月にはあの大ヒット・ドラマ『スケバン刑事』がスタート
・・・と、この各メディアが連動して展開するタレントの売り出し方はお見事と言うしかありませんね!
実際、当時の斉藤由貴ちゃんの人気は凄かった
「少年マガジン」のグラビアを見てファンになったヤツ、カセットテープ“AXIA”のCMを見てファンになったヤツ、「卒業」を歌う姿を見てファンになったヤツ、『スケバン刑事』の麻宮サキを見てファンになったヤツ・・・。
斉藤由貴というタレントを知るきっかけが実に多彩だったんですよね~。
ちなみに僕はやっぱり“歌手・斉藤由貴”として支持してました
何と言っても彼女の独特の声!これが一番の魅力でしょう。
で、由貴ちゃんの“夏歌”といえばシングルではコレ
1986年8月発売の「青空のかけら」
作詞:松本隆 作曲:亀井登志夫 編曲:武部聡志
レコードのスクラッチ・ノイズ(を真似たSE)からスタートするこのライトなノリのポップソングは、覚えやすいメロディーと弾むリズム、シンセ中心ながらサックスや木琴などを細か~く散りばめたアレンジで・・・とにかく4分弱の間聴いててウキウキするようなHappy Songに仕上がっています
・・・と思いきや
歌詞をよく聴くと、男女の別れを描いてる事に気付きます。それもどちらかと言えば主人公の女の子の方から去って行くシチュエーションなんですね~
♪Ah ヨットの帆に書いたGood-Bye
Ah 気付く頃ね 怒るかしら
追いかけてももう It's Too Late
なんて部分はいかにも松本隆!(笑)
でもヨットの帆に文字を書くなんてヤバくないか?だいたい誰の所有するヨットなんだ!?・・・と突っ込みを入れてしまいそうになりますね
最後の歌詞で・・・
♪Dancin' In The Sky 大丈夫
光のシャワー浴びながら
Singin' In The Sky 一歩ずつ
違う未来を探すのよ
とあるように、踊りながら、そして歌いながら彼の元を去って行くという驚くべき元気の良さ!(笑)
これはお互いにとって(少なくともこの女性には)前向きな別れを描いているんだと思われます。
“失恋ソング”と一口に言っても、実際の恋愛にいろいろなパターンがあるように、歌にもいろんな愛のかたちがあるんですね~。
で、ここで一つ提案!
この記事をお読みの皆さん、特に女性の方!
今度実際に失恋でもして音楽で慰められたいと思ったら、
この「青空のかけら」を聴いて、前向きな涙を流すのもいいかもしれないですよ~
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