それは広谷順子さんの「古都めぐり」という曲。
聴いてみて下さい。
不穏なムードのイントロから唐突に飛び出す ♪大和路の秋の~ という声、メロディ。
ここだけで僕はもう名曲の予感を感じ、それは5分後に確固たる実感へ
旅情豊かな歌詞と透き通る美しいボーカル、流麗なオーケストラ・アレンジの中で異彩を放つ激しいギターソロ!そして何よりこの滑らかで無駄のないメロディーライン!
・・・この曲の中には様々な要素が組み込まれていて、実にクオリティーの高い一曲となっているんですが、そういった“言葉”では表現し尽くせない不思議な魅力を僕は感じてしまったんですよね~
どこかこの曲とイメージがダブるんです。
以前当ブログでも取り上げた、日暮らしの「いにしえ」です。
フォーク・ソングとニューミュージックの中間のような・・・、歌謡曲の要素がありつつもAOR的で・・・。
70年代後半から80年代初頭の日本の音楽シーンにはこういった類のものがけっこう存在するんですよね~
さて、今回の「古都めぐり」に僕はどういった経緯でめぐり会えたのか
それは・・・
つい先日、僕の歌謡曲&昭和アイドルの師匠であるおなじみhama-Pさんさんが制作に携わった書籍『Disc Collection 日本の女性シンガー・ソングライター』が発売されまして、今日それを購入してきた僕。
ちなみにコレ↓
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これ、今までありそうで無かった女性シンガー・ソングライターに絞ったディスク・ガイド本でして、ユーミン、中島みゆき、五輪真弓らを筆頭に、大貫妙子、EPO、尾崎亜美、八神純子、渡辺真知子、中原めいこ、石川優子、それに新しいところでは古内東子、COCCO、aiko、宇多田ヒカルまで、要するに20世紀中にデビューし活躍したシンガー・ソングライターのほとんどを網羅しているという優れ物
まだパラパラと眺めてみただけですが、せっかくだから我らがhama師匠がレビューを担当しているアルバムから何か一曲選んで、今日の記事ネタにしようと考えたわけです。
で、ふと目に留まったのが1979年発売の広谷順子さんのファースト・アルバム『その愛に』でした。
「広谷順子」と言えば、僕の大好きなWinkの名曲中の名曲「白夜」を作曲した方。・・・と、僕は認識してまして、その広谷さんのフルアルバムってどんなのだろう?ご自身の歌う曲でも作風は一緒なのかな?と興味ががぜん湧いたわけです。
ちなみにこれが「白夜」
92年のアルバム『Each side of screen』に収録。
で、You Tubeで「広谷順子」を検索してみたらこの「古都めぐり」という曲に出くわしたというわけです。
「白夜」のような洗練の極みのような曲ではないけれど、それとはまた一味違った魅力を持つ曲で、特に穏やかな清流を漂うような美しいメロディーラインは広谷さんの真骨頂
僕はこの「古都めぐり」にめぐり逢えて(笑)本当に良かった
さらにつべを探していくと、Winkの「白夜」のような雰囲気は次のアルバム『BLENDY』に収録の「Day Dreamin'」に表れていました!
こういう風に巡り巡って、自分の宝になるような音楽に出会える・・・。
まったく素晴らしい出来事です
このきっかけを作ってくれたhama師匠に感謝
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