私はね、ことごとく不幸なのかもしれない









その日は春だった。

桜が咲いて 皆が暖かさに喜びを歌うような

そんな日だった。


シャルロッテはその日、〔春だった日〕に

この惑星へ来た。

「遊び感覚ではなく、訪れた。」

と、シャルロッテは逢う人逢う人に伝えた。


〔春だった日〕にはいくつかの疑問がある。

一、雪が降った事

二、鯨の鼻歌がどこからか聴こえた事

三、シャルロッテが訪れた事


どの事柄も シャルロッテにとっては

疑問ではなかった。

でも、この惑星の人にとっては

不可解であった。


シャルロッテは言った

「雪は己が降る事を知っているし、

鯨だって生きている。

それに、私が訪れた理由だって、

私が誰よりも知っています。」


抹茶を飲みつつ こうも言った

「この惑星人はよく笑うのね。素敵。」



シャルロッテは胸元のポケットから

手帳を出し、こう残す。


〈まだまだ、世界(宇宙)は謎である。〉











~中原はぐ~








~はぐの言葉~


「シャルロッテの淡い期待。」

シャルロッテは宇宙人である。

年齢は数える概念が無い為、分からない。

シャルロッテの性格は基本、難あり。

別の惑星に訪れた理由は簡単で、

〔社会を知る為〕

春だった日、シャルロッテは来た。

そして

春らしい日 にシャルロッテは帰還する。


詩のテーマです星












今後ともよろしゅうですピンク薔薇