いつかはペールピンクに







子猫のように眠りたい。

今日、純粋にそう思った。

猫、ではなく 子猫。

なぜ、子猫なのかは

未だに分からずにいる。


私は猫という生き物が好きだ。

でも、生き物全体が好きなのだろうなぁ。

子犬も好き。

でも、でも

大型犬も大好き。

まいったなぁ…と思うくらいに

素直な気持ちで動物が大好きなんだと思う。


幼い頃、家族に「ペットショップに行こう?」

と、何度も言って 何度も行った。

子猫や子犬を見に行くのが

とっても幸せだった。


けれど 私は子猫や子犬と暮らした経験はない。

今でも「いつかは、いつかは」

と、夢見ている。


子猫のように眠りたい。

まどろんで、少し窓を開け、

外の空気の気配を全身で纏いながら、

時々、空を見上げる。

でも、眠る。


睡眠不足ではないのに

私はそんなことを望んでいる。

矛盾。

でも、その矛盾こそが

愉しいのだ。


あ、でも―――。

心の中では分かっている。

「人間」というものの素晴らしさや

「人間」というものの恐ろしさ、

そして

「今は人間でいたい。」

という、私の願いすら

心の中では理解も納得もしているのだ。


やっぱり、今はまだ

子猫にはならないでいよう。







~はぐ~












最後までご覧頂きありがとうございましたハート

今後ともよろしゅうですピンク薔薇