果てなく続く物語
遠い昔に世界が二つに分離されたように
私とあなたは分離していった。
離れて 離れて もう出逢う事もない。
そんな物語が ここにある。
「さみしいね」
雪の降るなか あなたの隣で私はそう言った。
2人の寂しさは世界の寂しさとは全然違う。
それは当たり前の事だ。
でも、あの日
世界が二つに離れ離れになったあの日
私とあなたは 真実の寂しさを知る事になったんだ。
二つに分かれた世界は まるで文明も違った。
雨の降る角度も
たとえば、四季もまるで違う。
愛の表現方法も違っていて、
「同じ」を知る方が大変なのだ。
今、あなたが「月」の世界で
生活しているなかで
今、私は「太陽」の世界で
生活をしている。
再び、月と太陽が近づく日は
あと200年後。
早く、逢いたい。
~中原はぐ~
~はぐの言葉~
「月と太陽の物語。」
遠い昔、世界は月と太陽とに分断し、
それは大変な事だったのに
いつの日かは〈当たり前〉とされた。
「あなたに、逢いたい」
そんな柔らかくも優しい願いは
誰の心にも存在している―――。
詩のテーマです
~はぐからの感謝~
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