僕は満足出来ない








僕の初恋は14歳だった。
周りの人からは「遅いな」とか言われるが
決してそうは思えない。
初恋のタイミングなんて誰に分かるのだろう?
僕の初恋は僕だけのものだし。

そして
僕は64歳になった。
その長い年月の間 僕は恋をしなかった。
それこそ 周りの人達は
結婚しているし 子どももいて
孫もいる。
「これで俺も人生安泰かな」
と 友人はボソッと電話越しに言ったが
本当にそうなのだろうか?
僕はそれが揃っているからといって
安泰とはやっぱり思えなかったんだ。

未だ一人暮らしだから
感傷的になる夜もそれはある。
お腹も出てるし 頭は白髪ではげている。
24歳の自分と比べたら
哀しくなる事なんて 山ほどある。

趣味も無い 特技も無い。
生活は出来ても そこに満足はしてはいない。

今日は土曜日か
どう過ごそうかな。
そろそろ半額になるだろうし、
近所のスーパーにでも行くか。
刺身とビール買って 1杯やるかな。

そんな日も悪くない と思える時と
何故 こんな日なのか?と思ってしまう時

この差はどこにある?

頭の中にはクエスチョンばかり。
答えが出ないのに疑問ばっかり。
答えなんて分かりきっているのに、
疑問を浮かべては 下を向く。
俯いてばかりだ。

夢や希望しかなかったあの青春に名前をつけるとしたら なんてつけようか。





「人生に満足したら終わりだ」

と、教えてくれた先輩は
早々と独身をやめて 今じゃ孫もいて
趣味のゴルフを楽しみながら生きているらしい。




僕の人生は、どうなるのかな




そんな不安と恐怖が 僕をそっと包み込む。









~中原はぐ~







~はぐの言葉~

「人生に満足をするな。」

主人公の男性(64)は

人生を失敗した、と思っている。

何処で失敗した? 何故だ?

そう思い続けています。

でも、「まぁこんな日も良いかな

と、思える日もある。


私自身「60代の自分」を時々想像します。

(60代だけではありませんけどねニコニコ

そして、不意に不安になったり

「どうしよう!不安」と 怯えるときもある。

でも、そんな時こそ

「大丈夫 大丈夫 私は私でいれば 大丈夫」

と、自分の心に伝え続けていますひらめき

(それでもダメな時もあります泣き笑い

詩は暗めになりましたが、

体も心もポカポカで生きていたいですね〜花










~はぐからの感謝~

いつも「いいね」ありがとうございますハート

嬉しいですハート

ご覧頂きありがとうございましたハート












今後ともよろしゅうですピンク薔薇