土曜日に観てきた映画 Perfect Days の感想を軽く書こうと思います。
ネタバレってほどの出来事が起きる映画ではないですが内容に少し触れます。
私は元々こんな感じの、大きな出来事や事件が起こらないような日常が淡々と進む映画が結構好きです。
で、たまにクスリと笑えるシーンがあるのが大好物。
役所広司ってコミカルな演技もめちゃくちゃ良いですよね。今回もそれが見れて嬉しかったです。
そういえば映画本編が始まる前、ダイワハウスのCMも見れました笑。
夫は私の好きな物に結構合わせて好きになってくれるほうで(私もこれは見習いたい!)、淡々とした映画と知りながらも一緒に来てくれました。
本当はマーベルとかスターウォーズとかそういう系が好きな夫です。
楽しんではいたものの、「こういうタイプの映画にしては少し長すぎたかな」とも言っていました。
映画上映中、何度も同じシーンで笑っていた私たちでしたが、帰り道の車の中で感想を話した時に、この映画の注目ポイントというか印象に残っていたことが微妙に夫婦で違ったのが面白かったです。
夫は、役所広司演じる平山の過去が気になったみたいです。
何年もトイレの清掃員をして同じルーティンで生活しているこの男の過去に何があったのか、と。
平山の姉と久しぶりに会った時、姉に「お父さんはもう昔のお父さんの状態じゃないから、会いに行ってあげて」みたいな事を言われた時に拒んだのを見て、
お父さんに何かひどいこと言われたりされたのかなあ? そういうのが原因で引きこもりになったりした過去があるのかな?その後何かきっかけがあって清掃員になったのかなあ? などと平山の過去が心配になったそうです!
私はどちらかというと平山の現在に注目していました。
こだわりを持って仕事に毎日向かって、仕事終わりには行きつけの居酒屋や読書という楽しみがある生活って羨ましいな、
経済的には豊かではないかもしれないけど人間としての生活は十分なくらいのものを持っているっていいな。
きっとこの人は変化があまり好きではないんだろうな、そういう人にとってはこういう生活は1番理想に近いんだろうけど、
変化の少ない仕事だとしても生きてると必ず変化は出てくるよね、人が辞めて急に仕事量が増えてリズムが乱れたり、
思いがけない人と再会したり、思い出したくない過去を思い出してしまったり…。
そして変化がなさすぎる自分の生活にたまには嫌気がさしたり。
そういう姿を見て、私自身も変化があまり好きなタイプではないので、平山みたいな生活を自分がしていたらどんな感じかな?と
思いを巡らせました。
こんなふうに違った見かたをしていながらも、映画を観て夫婦共通して思ったことは、
「東京、遊びに行きたいね」。
後から知ったことですが、この映画、もともと渋谷区がドイツの巨匠ヴィム・ベンダーズを招いて制作したいわば東京のPR映画なのだそうです。
東京の魅力しっかり伝わってました!
映画館では何度もアメリカ人たちの笑い声聞こえて日本人としてとっても嬉しかったです。
でも、あの夜デンバーの映画館の観客の中で、思いがけない阿武咲の登場に歓喜したのは相撲ファンの我々だけだったかも😆
素敵な映画でした。