• 通常は重さ約400オンス、小型の延べ棒ならコストコでも買える

  • 金は今年過去最高値を繰り返し更新、中銀の購入や米緩和期待が支援

金の延べ棒の価値が初の100万ドル(約1億4700万円)に達した。歴史的な節目を達成したのは、金スポット価格が1オンス当たり2500ドルを突破し、過去最高値を更新した先週16日。金の延べ棒は通常、重さが約400オンスで、その価値は100万ドルを超えた。

 

ロンドン貴金属市場協会(LBMA)によれば、通常重さが約400オンスある金の延べ棒には、350オンスから430オンスの純金が含まれている。個人投資家はまた、サイズが小さく値段も手頃な金の延べ棒をコストコで購入することもできる。

 

  ブルームバーグがコンサルタント会社メタルズ・フォーカスのデータを用いて計算したところ、中央銀行による金売買は今年上期で483.3トンの買い越し。金の延べ棒4万本近くに相当する。金価格が今年著しいペースで上昇してきた背景には、こうした中銀の購入と、米金融政策が緩和に転じるとの期待があった