[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種(.DJI), opens new tabとS&P総合500種(.SPX), opens new tabが上昇して引けた。月末特有の買いが入ったこともあり、ダウは1.51%上昇。昨年11月以来最大の上昇率となった。

この日はS&Pのほぼ全ての主要セクターが上昇。エネルギー(.SPNY), opens new tabは2.5%上昇した。ただ情報技術(.SPLRCT), opens new tabは下落した。

テミス・トレーディング(ニュージャージー州チャタム)の共同創業者、ジョー・サルッツィ氏はこの日の取引について、月末のポジション調整が背景にあるとの見方を示した。

ただ週間ベースではS&Pとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが共に6週間ぶりに下落。市場では米連邦準備理事会(FRB)が利下げに着手する時期を探る動きが続いている。

商務省発表の4月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.7%上昇、コアPCE価格指数は前年比2.8%上昇した。伸びは共に3月から横ばい。個人消費支出は前月比0.2%増と、3月の0.7%増から鈍化した。

 

 

NYダウ平均株価 500ドル超える大幅な値上がり

 

31日のニューヨーク株式市場はアメリカのインフレが長期化することへの懸念が後退して買い注文が増え、ダウ平均株価は500ドルを超える大幅な値上がりとなりました。

31日のニューヨーク株式市場ではこの日、アメリカで発表された4月のPCE=個人消費支出の物価指数の伸びが市場の予想と一致したことからインフレが長期化することへの懸念が後退しました。このため、取り引き終了にかけて買い注文が増える展開となり、ダウ平均株価の終値は前日に比べて574ドル84セント高い3万8686ドル32セントでした。ダウ平均株価の値上がりは4営業日ぶりで、値上がり幅はことし最大となりました。
市場関係者は「投資家の間で物価の一段の上昇は避けられたとの受け止めから安心感が広がったことが株価上昇につながった」と話しています。