7日後場の日経平均株価は前日比593円04銭安の3万1913円74銭と5営業日ぶりに大幅反落し、安値で引けた。朝方は、6日の欧米株高や、海外投資家の資金流入を支えに日経平均は前場の早い段階で3万2708円53銭(前日比201円75銭高)まで上昇する場面もあった。ただ、連日の上昇で利益確定売りも出やすく、下げに転じた。先物主導でいったん下げ幅を拡大した後、後場序盤に向けて持ち直す場面もあったが、先物に再び大口売りが出たのをきっかけに軟化し、大引けにかけて下げ幅拡大の流れとなった。日銀保有のETF(上場投資信託)を巡る植田総裁の発言にアルゴリズム取引が反応したとの見方もあった。

 

市場からは「後場の先物売りによる急落は、ロールオーバー(期近から期先への乗り換え)による影響が出たのではないか。あす以降の動きを見極める必要があるが、多少一服感は出てきたようだ」(準大手証券)との声が聞かれた。