カンブリア紀から生きている多板類 | 化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常

カンブリア紀から生きている多板類

こんばんは。ふぉっしる店長です。
後ろで夫がZoom飲みをやっています。
声が大きくてうるさいです汗

今回は、以前紹介した商品の補足を。

去年の11月に多板類を紹介しました。
多板類は実は、古生代カンブリア紀から存在しています。
カンブリア紀の多板類は、トゲトゲの殻を背負った攻撃的な姿をしていました↓

イラストは、Vendrasco and Runnegar (2004)を参考に描きました。

一方、現在の多板類は平らな殻を背負っています。

化石の多板類は、新生代新第三紀鮮新世のものですが、
現生の多板類と同じような姿をしていました。

イメージとしては、↑のような姿です。

多板類の殻の化石は、たいていバラバラになった状態で発見されます。
生きていた時の姿がわかる状態で産出することはほとんどありません。
化石はバラバラに発見された殻を並べたものです。
生きていた時の姿がイメージできる面白い標本です。