化石鳥の雌雄判明! | 化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常

化石鳥の雌雄判明!

化石になった生物の雌雄を判断するのは非常に難しいです。

生殖器が化石に保存されていたり,
腹部に胎児や卵が保存(雌の場合)されたりしなければ,
わかりません。

白亜紀前期(約1億4500万年前~約1億年前)に
中国に棲息していた原始的な鳥,孔子鳥
には2タイプがあることが知られています。

2本の長い尾羽をもつタイプと

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-尾羽のある孔子鳥

長い尾羽をもたないタイプです。

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-尾羽の無い孔子鳥

これまで長い尾羽をもつタイプは雄だと
考えられてきましたが,その証拠は発見
されていませんでした。

しかし今回,初めて孔子鳥の雌雄を判断する証拠が
発見されました。

ふぉっしるニュース
孔子鳥の性別が確認されました。

その証拠とは,「骨髄骨」。

骨髄骨とは,卵の殻を作るのに必要なカルシウムを
蓄えるために骨の中に形成される組織のことです。
つまり,骨髄骨があれば,その個体は雌であると
判断することができます。

今回,尾羽を満たないタイプの孔子鳥から骨髄骨が
発見されました。

このことから,尾羽をもたないタイプの孔子鳥が
これまでの予想通り雌であるということが
確認されたのです。

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