ウミユリ
ウミユリって何?
植物?
それも違います。
ウミユリは実はウニやヒトデなどと同じ
棘皮動物です。
ウミユリの体は,花びらのような腕,
がく,柄から構成されています。

モロッコのシルル紀~デボン紀のウミユリ,
スチフォクリニテス
現在知られている中で最古のウミユリは
古生代オルドビス紀前期(約4億8800万年前~約4億7200万年前)
のアエソクリヌス。
オルドビス紀中期(約4億7200万年前~約4億6100万年前)には
古生代のウミユリのほとんどが出そろっています。
古生代の間,ウミユリは盛衰を繰り返しながらも
多様性を維持しますが,
ペルム紀(約2億9900万年前~約2億5100万年前)には減少し,
中生代が始まるころ(約2億5100万年前)には
古生代のウミユリはほとんど絶滅してしまったと
考えられています。
中生代三畳紀中期(約2億4600万年前~約2億2900万年前)には
再び多様化し,現生へとつながる種類が
出現していくことになります。

ウミユリの多様性の変化(Hess et al. (1999)を基に作成)