最古の動物の足跡
最古の大型で,比較的複雑な体をもつ
エディアカラ生物。
エディアカラ生物たちは,
現在の動物とは異なる体のつくりをしています。
その1つが,左右相称性の体をもたないこと。
現在の動物は右半身と左半身で
同じ体のつくりをしていますが,
エディアカラ生物では節が体の中心から
互い違いに出ていたりと,
左右で体の構造が違うものがほとんどです。
そんな中,最古の左右相称動物と考えられていたのが,
キンベレラ。

体が左右対称であるだけではなく,
キンベレラが引っ掻いたと思われる跡も
発見されているため,疑問のない
最古の左右相称動物と考えられてきました。
しかし!
キンベレラより古い左右相称動物が
発見されました。
ふぉっしるニュース
発見されたのは,足跡化石。
足跡があるということは,
その動物が動く能力をもっていたということを
意味します。
浅い海底の上を,食物を探して
這いまわっていたと考えられています。
この化石が発見された地層の年代を調べたところ,
少なくとも5億8500万年前に堆積したものだということが
わかったそうです。
これはキンベレラよりも3000万年古い年代です。