アラスカの厳しい冬に耐えたエドモントサウルス
今日のニュース第3弾
アラスカのエドモントサウルスは渡りをしなかったらしいということがわかりました。
アラスカの約7000万年前(中生代白亜紀後期)の地層から
発見されたエドモントサウルスの骨を調べたところ,
年輪があることが分かったそうです。
一方,カナダ,アルバータ州南部から産出し
たエドモントサウルスの骨を調べた結果,
年輪は発見されなかったそうです。
骨の年輪は成長速度に変化があった証拠です。
アラスカのエドモントサウルスの骨にだけ
年輪が見られるということは,
周期的に成長が遅くなるような厳しい環境にさらされていた
ということが考えられます。
それはたとえば季節の変化だったり,食べ物の変化だったり。
アラスカのエドモントサウルスが入っていた地層は,
洪水によって堆積した地層だとか。
春になると雪が解けて,雪解け水が大量に発生します。
この雪解け水が洪水となって斜面を駆け下ります。
エドモントサウルスが入っていた地層は,
雪解け水の洪水によってできる堆積物にそっくりだとか。
エドモントサウルスは雪解け水の洪水に巻き込まれて死んだと,
研究者は考えています。
もしエドモントサウルスが冬の間南に移動していたら,
雪解け水の洪水が発生するころには
まだアラスカにはいなかったと考えられます。
このためエドモントサウルスは渡りをせずに,
冬をアラスカで過ごしていたと研究者は考えています。