北はどっち?
今日は2月3日,節分ですね。
節分と言えば恵方巻き。
今年の恵方は方位角345度。北北西のやや右側に恵方があるようですね。
ところで恵方巻きを食べるとき,
どうやって恵方の方角を向きますか?
「だいたいこっちかな?」と目分量で?
それとも,方位磁針を使って調べますか?
実は,真の北と方位磁針のさす北(磁北)にはずれがあります。
磁北は真北から,私の住んでいる所沢では西に7度0分,
日本全体では場所によって西に10度から東に0度2分までずれているようです。
(国土地理院の2010年のデータから。)
このずれている角度を「偏角」といいます。
結構大きいですね。
地図でよく見かける片矢印の記号。

実はこの記号は北を指すだけではなくて,
きちんとした意味があります。

長い棒が磁北を指し,片矢印は真北を指します。
つまり,磁北が西に7度ずれている所沢だったら,
片矢印は左側に,そしてその角度は7度で描かなければいけません。
(日本ではたいてい磁北は西にずれているので,
上の4のような記号で描くことになります。)
真北を指すときには両矢印などで描きます。例えば,このように↓

この記号については,広島大学のページに詳しい説明があります。
ちなみに,ロシアやカナダでは20度,
南極近くでは100度以上も
ずれているところがあるもよう∑ヾ( ̄0 ̄;ノ。
(NOAAの2010年のデータから。)
100度以上もずれていたら,片矢印の記号がすごいことになりそうです。