CDのような翅の色 | 化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常

CDのような翅の色

今日のニュース第2弾

約5000万年前のガの翅の色がわかりました。

こちらもどうぞ↓
今日のニュース第1弾

生物のもつ色に,構造色というものがあります。
構造色は貝殻の裏側やタマムシなどの甲虫,クジャクの羽根,
生物以外ではCDやシャボン玉などに見られます。
構造色をもつ生物の中でも,ガやチョウは
さまざまな色の構造色をもっています。

今回,構造色を発生させる翅の微細構造が残った
ガの化石が発見されました。
発見されたのは,
イーダが発見されたことで有名なドイツのグルーベ・メッセル。
約5000万年前の地層です。

生きていた時のガの翅の色を再現したところ,
このような色だったことが分かったそうです↓

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ガの構造色

オリジナルの復元はここ↓
PLoS Biology

翅の大部分を占めるのは黄色から緑色。
この色には,葉の上にいるときに保護色になる役割と,
自分には毒性があると捕食者に警告する役割があったと
考えられています。

グルーベ・メッセルのことを知りたいならこの2冊。

「イーダ」とは?↓

ザ・リンク―ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見

世界的に有名な化石産地がいくつも載っています↓

世界の化石遺産―化石生態系の進化
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