自由に泳げた三葉虫
三葉虫は大部分が海底を歩く底生生活者だったと考えられています。
しかし一部水中を自由に泳げたと考えられている三葉虫もいます。
流線型の体と大きな眼をもつキクロピゲなどです。
キクロピゲの眼はとても大きく,
横から前方まで,頭部を取り囲むように発達しています。
広い視野をもつことで,
いち早く危険を察知できたと考えられています。
そのキクロピゲの眼がよくわかる化石を3点,アップしました。
T04とT05はダンゴムシのように体を丸めた
防御姿勢をとったもの。
特にT04はとてもきれいに丸まっています。
T06は複眼がとてもきれいに残ったもの。
レンズの1個1個までよく残っています。
3点とも,キクロピゲの発達した眼の様子がよくわかります。