ウミサソリの裏側 | 化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常

ウミサソリの裏側

今,付属肢の付き方の良くわかるウミサソリ
ヤフオクに出品しているので,
今回は普段は見られないウミサソリの裏側(お腹側)が
どうなっているのか,紹介したいと思います。

と,その前に,ウミサソリは何かというと,
こんな形の節足動物です↓

プテリゴトゥス(Pterygotus

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-プテリゴトゥス

ユーリプテルス(Eurypterus

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ユーリプテルス

サソリに似た形をしていますが,水中で生きていました。
古生代シルル紀からデボン紀にかけて繁栄した捕食動物で,
デボン紀に顎のある魚類が登場するまで海の生態系の頂点に君臨していました。

背中側がどのようになっているかはよく知られていますが,
お腹側がどうなっているかはあまり知られていないのではないでしょうか。
私も,今回調べて初めてしっかりと認識しました(^^ゞ。

お腹側はこうなっています。

ユーリプテルス(Eurypterus)のお腹側↓

$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-ユーリプテルス裏側

頭部の中央部から放射状に付属肢が生えているのがわかります。
また一見するとユーリプテルスにはプテリゴトゥスのような鋏はないように見えますが,
口の前に小さいものがちゃんとくっついています。

また機会があれば,他の古生物の裏側を紹介していこうと思います。