小学5年の息子の視力が、どんどん落ちていく
息子は3年生の学校での視力検査が、初めてAからBに落ちました。黒板の文字が見えないというので、仕方なく眼鏡を買いました。
ゲーム機はまだ買い与えてはいませんが、ノートを書くときに目が近いとか、テレビの見過ぎとかで、眼にはよくない生活態度だったかもしれません。
学校での視力健診は、A,B,C,Dで診断
学校の視力検診はA.B.C.Dの4段階で評価されます。Aは視力1.0以上、Bは視力0.9から0.7まで、Cは視力0.6から0.3まで、Dは視力が0.3未満となっています。一般的には片目でも視力がB以下の場合、学校から「眼科受診のおすすめ」をもらいます。ただし、眼鏡を掛けている場合には、眼鏡を使用した状態での視力結果が判定の基準となります。 |
5年生では、視力がCに落ちてしまいました。これはいけないと思って、眼科で詳しい視力検査を受けたんです。
眼科で詳しい検査を受ける
住んでいる地域で一番評判の良い眼科の先生のところに行き検査をしました。先生によると、
「検査の結果、特に眼に異常はないんですが、メガネをかけても視力が0.5ぐらいまでしか上がらないんです」
ん?何それ?
先生によくよく話を聞いていると、息子は裸眼視力は確かに悪い。0.03、0.04当たりまで下がっているらしいのです。これはこれでショック!
しかし度数の合ったメガネをかけるとたいていの人は、1.0ぐらいまでポンっと視力が上がるらしいのですが、眼球や網膜に異常が見当たらないのに、息子のように
矯正視力が0.5ぐらいまでしか上がらない、
なぜか検査になると極度に見えなくなる子どもがいるらしいのです。
それを心因性視力障害というそうです。
心因性視力障害とは
心因性視力障害とは、心のストレスで、視力が上がらない、眼が見えなくなる症状を伴います。
8歳から12歳の子どもに最も多くみられ、女子では8~11歳に、男子では8~12歳に発症のピークがあります。男女差があり、女子は男子の3~4倍多くみられます。視力は悪いにもかかわらず、眼球自体には異常は発見されません。また、視神経や網膜の電気生理学的な検査をしても、異常はみつかりません。このような子どもをよく調べてみますと、学校や家庭で心の悩みを抱えていることがあります。このストレスが、視力障害の原因と考えられています。
4.心因性視力障害とは | 子どもの目の心身症 -心因性視力障害- | 目についての健康情報 | 公益社団法人 日本眼科医会 より引用
心のストレス?やっぱり家庭教師や個別塾で勉強がんばらせたり、音読や計算とか少しずつさせてるのがストレスなのかな?もしくは私や父親があれこれ言ってることが?普段は明るくてひょうきんな息子だけに、このことは私にとってショックなことでした。
眼底検査もしてもらいました。瞳孔を開く薬を点眼してもらうと、息子が眼がしみて痛がる痛がる。。
先生に網膜の様子を詳しく診断してもらっても、特に異常は見つかりません。ここまで見えなくなる原因が見つからないということです。
翌日に視野検査をしてもらったら、決定的な結果が出ました。息子の主観で見える範囲は、本当に視野の正面の中心しか見えてない結果になっています。先生は、
「この視野検査の結果の人だと、杖をつついて歩く人のレベルですね」
息子はソフトボール部で楽しく運動してますし、スケートボードの遊びもするなど、普通の視野はあると思います。
なのに検査結果は「正面」しか見えていないということになっています。
先生「これは、再度大きな病院、大学病院などで検査してもらって、眼の奥の視神経、脳の範囲まで含めて原因がないかどうかみてもらうほうがいいですね。それで原因がつかめなければ、心因性視力障害という診断がつくということになるでしょう。」
「何か、学校や家庭や人間関係に強いストレスがあって、見えない。ということです。小児科や診療内科の範囲かもしれません」
私「でも息子は、外交的で明るくて友達も多いタイプなんですけど」
先生「外交的ということは、人とぶつかり合うことも多いということですよね」
先生は今までにたくさんのケースを診て来られているから、広い知見で判断されていると思います。
そこで先生に紹介状を書いてもらい、大学病院でより詳しい検査をしてもらうことにしました。
大学病院で1回目の検査
大学病院での検査結果も同じでした。眼に特に異常は見当たりません。視力検査では、0.5になったり0.8になったりとバラバラで、検査技師の方も首をかしげています。
眼科教授による健診までありました。教授は、
「眼の状態はきれいで問題はありませんね。視力が上がらない原因はまだわかりません。今後は網膜検査とMRI検査、小児の診療内科など、他の検査や診察をして原因を探っていきましょう」と言いました。
最低でもあと3回は大学病院へ行かなければいけません。小学生は行政の医療費控除もあるので助かりますが。ここまで来たら徹底的に調べてもらおうと思います。
特に小児の心療内科でカウンセリングしてもらうのは良いチャンスだと思いました。軽度知的障害、境界知能でもある息子が、勉強や学校のことでストレスがあるのかもしれないと、私も心配しているからです。